東西南北の“麺”“つゆ”“おあげ”の違いは?
麺は2010年に開発された「三層太ストレート製法」で同じものを使っているようです。この製法はちょっと前に流行った「10分どん兵衛」を可能にした画期的な製法。1と3層はしっかりとつゆが絡まりながらもツルッとした喉越し、2層目はコシを楽しめるよう3層になっています。
まずは東と西が大きく違うのでどう違うのかを確認してみましょう。東はまずカツオのだし感がガッツリとお口に広がります。どちらかというと「蕎麦つゆ」のテイストを感じられるように思えます。そしてラストに余韻として旨みが感じられるよう設計されています。
対して西ですが、先に昆布の旨みと塩味がガツンときて後味はキレが良いように設計されています。北は利尻昆布を使用しており、東と西のいいとこどり的なテイストを醸し出しています。私は関西で育ちましたが、北バージョンはとても美味しくヘビーリピートしています。
そして今回初登場の南ですが、旨みを感じるのは西と同じですが、後からくるあごだしの風味が特徴となります。
どん兵衛きつねうどんのおあげについてですが、2001年から東西で味をちゃんと変えており、4品食べ比べでは西のお揚げが一番甘かったです。このおあげは豆腐屋さんと同じ製法で作っているらしいので、このふっくらジューシーになるのも納得です。2023年からはおあげだけでも売ってますので欲張りどん兵衛にしたい方はぜひ。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Instagram:@yamato160
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お問い合わせ:info@yakantei.com
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