「純粋にかっこいいダイバーズテイスト」セイコー 5スポーツ“オールブラック”の完成度がスゴイ!/編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.56
執筆者: 編集長/奥家慎二
ブラックの表現力に舌を巻いた!
「SBSA025」の特徴は、なんといってもオールブラック仕様のあしらいでしょう。
文字盤や針、インデックスはもちろん、目盛りが刻まれた逆回転防止ベゼルやケース、ベルトに至るまで、すべてがブラックベースのモノトーンで統一されています。ブラックは精悍さや都会的な洗練、本質的な魅力を感じさせるカラー。SKXルーツということでもともとたくましい印象のあるモデルですが、オールブラックになって存在感がいっそう増したように思えます。それもガンメタのような艶っぽさとは対極のマット仕上げがベースなことも、洒落感を漂わせている理由でしょう。
そして、単純に「黒くしました!」で終わらないのが今作のいいところ。モノトーンでまとめながらも、針やインデックスなど、色のトーンや材質、表面の仕上げなどを工夫することでしっかり時刻が読み取れるようになっているんです。
水中という過酷な環境下での利用を想定したダイバーズウオッチは、その呼称を名乗れるかどうかが審査されるISO 6425規格のひとつに「視認性」の項目が設けられており、各種表示を見誤ることなく正しく確認できるかどうかが重要視されています。「SBSA025」自体はダイバーズウオッチと呼べる性能を備えていないのですが、オールブラックにアレンジしても、出自に恥じない視認性を確保しているところに、ブランドのプライドを感じました。
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編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
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