ジープブランドを代表する本格オフローダー「ラングラー(Wrangler)」が大幅改良されて登場した。
ラングラーはアメリカ陸軍の要請により開発され、戦後民生化されて登場した「ウィリスMB」を起源とするオフロードモデル。初代は1987年に登場し、現行型は2018年に発表された4代目にあたる。北米市場では2ドアのスポーツと4ドアのアンリミテッドが設定されているが、日本にはカタログモデルとしてはアンリミテッドが導入されている。基本コンセプトはクラシックだが、そのアイコニックなデザインと桁外れの悪路走破性により、初代登場から37年が経った今も、ジープ ブランドのモデル中で高い人気を誇っている。
今回の大幅改良ではエントリーグレードの追加や限定モデルの設定も行われ、ラインナップがさらに充実したものとなっている。
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伝統的なデザインを受け継ぎつつ、よりタフで快適に進化
今回の改良は、装備の充実にとどまらず、内外装に手が加えられ、さらにエントリーグレード「アンリミテッド スポーツ」の復活や車両価格の引き下げも行われるなど、大規模なものとなっている。
エクステリアでは、伝統の7スロットグリルにグロスブラックのアクセントが加えられ新しいブラックテクスチャーとなったほか、従来のマストアンテナに代わってフロントウインドシールドに統合したアンテナを採用したことで、外観がよりスタイリッシュになった。
従来のマストアンテナではオフロード走行時に小枝に引っかかったりすることがあったが、それが解消される。従来のマストアンテナの位置には「Trail Ratedバッジ」が装着される。
インテリアでは、「アンリミテッド サハラ」と「アンリミテッド ルビコン」に12ウエイのパワーシートをラングラーとして初採用。また、スマートフォンにワイヤレスで接続可能な12.3インチのタッチスクリーン(ディスプレイオーディオ)を全グレードに標準装備する。さらに安全装備では前後サイドカーテンエアバッグを全グレードに装備した。
走行面では、「アンリミテッド ルビコン」にフルフロート リアアクスルを新たに搭載し、従来のセミフロート構造と比べて、より強固で堅牢な構造にしたことにより、最大牽引能力を向上させている。また、「アンリミテッド ルビコン」に専用の17インチアルミホイールにマッド&テレインタイヤを、「アンリミテッド サハラ」には18インチアルミホイールにオールシーズンタイヤを、「アンリミテッド スポーツ」にはグレーアクセント入りの17インチアルミホイールにオールテレインタイヤをそれぞれ装着する。
ラインナップは「アンリミテッド サハラ」と「アンリミテッド ルビコン」、さらに新たに加わったエントリーグレードの「アンリミテッド スポーツ」の3グレード構成。「アンリミテッド スポーツ」は800万円を切る魅力的な価格設定で、「アンリミテッド サハラ」は従来型から31万円、「アンリミテッド ルビコン」も16万円値下げされている。2Lの直4ターボエンジンに8速ATを組み合わせるパワートレーンなどに変更はない。
■ジープ ラングラー ラインナップ(税込み)
アンリミテッド スポーツ:¥7,990,000
アンリミテッド サハラ:¥8,390,000
アンリミテッド ルビコン:¥8,890,000
【ジープ ラングラー アンリミテッドスポーツ】スペック
全長×全幅×全高 4,870×1,895×1,845mm
ホイールベース 3,010mm
車両重量 1,990kg
エンジン 直列4気筒DOHCターボ縦置
総排気量 1,995cc
最高出力 200kW(272PS)/5,250rpm
最大トルク 400Nm(40.8kgf・m)/3,000rpm
トランスミッション 8速AT
駆動方式 4WD
タイヤサイズ 245/75R17
メーカー希望小売価格 ¥7,990,000(税込)
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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