マルチパーパスビークル(MPV)として人気のシトロエン ベルランゴ/ベルランゴ ロングが大幅改良されて登場した。初代は1996年に登場し、現行型は2018年に発表された3代目。日本では2019年10月に正式導入に先立って特別仕様「デビューエディション」が上陸して話題を集め、2020年8月から正式にカタログモデルとなった。
2023年には3列7人乗りのベルランゴ ロングも設定されてさらに人気を高め、日本では導入以来、1万台以上の販売を記録し、いまやシトロエンの顔というべき人気モデルとなっている。個性派ぞろいのシトロエンの中でも、ひときわ異彩を放つ存在だ。
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次世代シトロエン デザインで顔の印象ががらりと変わった
新型シトロエン ベルランゴ/ベルランゴ ロングの特徴は、エクステリアに2022年のパリ モーターショーで公開された「オリ コンセプト(Oli concept)」の流れを汲む次世代シトロエン デザインが随所に採用されていること。
シトロエン創業時のロゴをオマージュした新型ロゴをフロントマスクのセンターに配して、中央から波紋のように広がるブラックの模様で顔の印象ががらりと変わった。
また、ベルランゴの特徴でもあるドアに配されたサイドエアバンプとカラーアクセントのデザインも小変更されている。
インテリアは、ブラックで統一されたダッシュボードと、グレーのドアハンドルを組み合わせて、落ち着いた印象に仕上げられている。中央のタッチスクリーンは従来の8インチから10インチにサイズアップ。インフォテイメントシステムも刷新し、車両のソフトウエアをアップデートできるようになった。
運転席まわりでは、メーターが従来のアナログからデジタルに変更され、ステアリングホイールは楕円形状の2スポークタイプとなるなど、操作性の向上が図られている。さらにステアリングホイールにはヒーター機能も追加され、快適性が向上している。
2列5人乗りモデルには、車内に開放感をもたらすガラスルーフと多機能ルーフストレージをひとつにした「モジュトップ(Modutop)」を従来モデルに引き続き採用。また、5人乗り/7人モデルモデルとも従来どおり、リアゲートを開けずにトランクの荷物を出し入れできるリアオープニングガラスハッチを備える。
運転支援機能では、ミリ波レーダーの追加によるアクティブクルーズコントロールの性能向上(停止後3秒以内の再発信可能)、レーンポジショニングアシストの追加、クルーズコントロール&スピードリミッターのスイッチをステアリングホイール上に変更などが行われている。
ボディカラーは、新色の「ブルー キアマ」と「グリーン シルカ」に、「ブラン イシ」を加えた3色が用意される。なお、パワートレーンは従来と同様、1.5Lの直4 ディーゼルターボに8速ATを組み合わせ、前輪を駆動する。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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