「日本カーオブザイヤー選考委員が解説」フリード、CX-60、MINI…得点ランクトップ3が選ばれた理由とは?【MonoMax乗り物オブ・ザ・イヤー 24-25】
執筆者: ライター/近藤暁史
2024年も多数の魅力的な乗り物が登場しました。圧倒的先進性や見る者を引き付けるデザイン、快適な乗り心地……。一台を選ぶのなんてムリ!という人に、識者が推せるモデルだけをピックアップしてご紹介。「クルマ」「バイク」「自転車」の部門ごとに、乗り物オブ・ザ・イヤー開幕です!
今回は「クルマ」部門から、日本カー・オブ・ザ・イヤーの得点ランキング上位三台をピックアップ。選考委員の4名に推しポイントを聞きました!
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日本カー・オブ・ザ・イヤーは「ホンダ フリード」が獲得!
毎年、各メーカーから登場した新車の数々を総括するのが日本カー・オブ・ザ・イヤー。国産だけでなく、輸入車も加わって混戦となりつつ、フリードが大賞に輝いた。クルマのプロに、2024~2025年の新車について大いに語っていただいた!
日本カー・オブ・ザ・イヤーとは?
第1回が行われたのは1980年で、40年以上の歴史を誇る。前年の11月1日から10月31日までに出た新型車を対象に、自動車専門誌など、各媒体が推薦する選考委員によって10ベストカーとして10台を選出。そこからその年の顔である大賞をはじめとした各賞が決定される。
2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー 得点表
1位 | ホンダ フリード | 220点 |
2位 | マツダ CX-80 | 196点 |
3位 | MINI クーパー | 172点 |
4位 | スズキ フロンクス | 110点 |
5位 | レクサス LBX | 70点 |
6位 | ヒョンデ アイオニック5 N | 52点 |
7位 | トヨタ ランドクルーザー 250 | 44点 |
8位 | BYD シール | 32点 |
9位 | ボルボ EX30 | 30点 |
10位 | 三菱 トライトン | 18点 |
選考委員4名に10ベストカーの推しポイントを聞きました!
自動車ジャーナリスト 小沢コージさん
独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。本誌のほか、Webなど様々なメディアで執筆中。
自動車評論家 嶋田智之さん
多くの雑誌編集長を経て、現在はフリーランスとして活躍中。イタフラ車にめっぽう強く、試乗経験も豊富。
自動車評論家 橋本洋平さん
レース経験が豊富で、走って書ける自動車ジャーナリスト。ドライビングレッスンのインストラクターなども務める。
自動車評論家 まるも亜希子さん
クルマのある生活を、様々な視点から提案・レポート。ミニバンからピックアップまで幅広いクルマに精通する。
登場数自体は少なくても世界から個性派が勢揃い
2024〜2025年は新車のリリースが例年より少なかったというのが大前提。ただし、それが負の方向に働いたかというと、一概にはそうと言えない。それは日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカーを見ても一目瞭然で、百花繚乱状態、個性派が勢揃いした。また、輸入車が10台中4台を占めるというのも注目すべき点だ。やはりクルマの世界も多様性の時代だ。トレンドは「数は少ないけれど、その分各車のそれぞれの個性が光る」ということになろう。
10台を見ていくと、昨今の流れを受けてEVを中心とした電動車が大半を占めるかと思いきや、意外にそうでもなかったのには少々驚かされた。ガソリン車も健在であり、トヨタ ランドクルーザー250のようなクロカンも選ばれているというのは日本市場の懐の深さに触れた感じはする。また理屈抜きにクルマ好きとしてワクワクできる面々が勢揃いしたと言っていい。
その中から大賞、つまり今回の顔となるべきクルマにフリードが選ばれた。3列シートを備えたミニバンの人気は根強いものの、ファミリーユースで言えばダウンサイジング化が進んでいることが如実に表れている。そのうえで、プロの評価にもあるように、ホンダならではのハイブリッドシステムの完成度は高くて走りも楽しい。ポップなデザインなどが評価された結果の大賞受賞と言っていいだろう。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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