高い悪路走破性を持つコンパクトな本格派オフロード4WDとして人気の「ジムニー」に、5ドアモデル「ジムニー ノマド」が登場して話題を呼んでいる。軽自動車の「ジムニー」ではなく、3ドアの登録車「ジムニー シエラ」がベースで、過酷な条件下での走りを追求した「ジムニー/ジムニー シエラ」に対し、日常でも使える快適性にも考慮したモデルとして、ジムニー シエラよりも上級に位置づけられる。
「ジムニー ノマド」はインドで生産され、月間1200台が輸入される予定となっている。「ノマド=NOMADE」はフランス語で「遊牧民」という意味で、1990年に発表された「エスクード ノマド」から受け継いだ。
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マルチ・スズキ・インディアが生産する世界戦略車
2018年に登場した4代目スズキ ジムニーは、日本市場では軽自動車版の「ジムニー」、登録車版の「ジムニー シエラ」が設定され、ともに高い人気を誇っているが、軽自動車規定のない世界市場では登録車版のジムニー シエラがジムニーとして販売されている。
海外仕様のジムニー(日本ではジムニー シエラ)は日本とインドで生産されているが、2023年1月にスズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア社がこのモデルをベースとした「ジムニー5ドア」を発表、インドをはじめ各国の市場に投入して大きな反響を呼んだ。
今回日本市場に登場した5ドアモデル「ジムニー ノマド」はその「ジムニー5ドア」を日本市場のニーズに合わせてセッティングし直したモデルで、ジムニーシリーズ最大の魅力である悪路走破性を維持しながら、4人乗りとした上で、5ドアの採用やホイールベースの延長などにより、後席の居住性・快適性向上を実現しているのが特徴となる。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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