先週から備蓄米の話題でもちきりです。ニュースでは行列をつくる人々の映像が流れる一方で、「備蓄米はエサに出すようなもの」「品質が劣化しているのでは」などネガティブな意見もあります。現在店頭に並んでいるお米よりも安いのは事実ですが、味が美味しくないのなら買いたくないと考える人も多いはず。そこで備蓄米を入手することができた筆者が味を検証してみました。
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整理券争奪戦は奇跡の最後尾
筆者は一人暮らしで置き場所に困るということもあり、普段米は2㎏ずつ購入していました。しかしここ数か月でどんどん米の価格は高騰しているうえに、2㎏での購入はかなり割高に。米を購入すること自体を断念するレベルです。
備蓄米の販売について最初は静観していました。31日・1日に発売された数店舗は家からは遠く、「深夜から並びました」と話す方の意気込みを聞いてそこまではできないなと思ってしまったのもあります。しかしこの日、自宅から歩いて行けるお店で備蓄米を販売することを知り、行ってみようと決意。
店舗は食品スーパー「三和・フードワン」です。東京・神奈川の25店舗で22年産の政府備蓄米を300トン先行販売するとのこと。開店の1時間前の朝8時から整理券を配布すると発表されました。
300トンを25店舗でということは……なんだか結構余裕がある気がします。すでに某小売店では備蓄米が瞬時には売り切れず開店後もしばらく陳列されていたという話もありましたし、意外と余裕なのでは?
とはいえ、念のため7時20分に店に到着するように店に向かいました。するとすでに大行列!筆者が列の最後尾に並んだ瞬間、「はい、こちらのお客様で整理券配布は終了です!」と店員さんが叫びました。あとから来た方はお断りされています。……30秒遅かったら整理券をもらうことができませんでした。危なかった。
なんとこの日の整理券は100枚だったとのことで、筆者は奇跡的に100番目だったのでした。店員さんの話によると、300トンのうち精米が間に合ったのがこの店舗分は100袋だったということで、6月中に何日かにわけて販売するようです。
あとから来たお客さんに店員さんは「土曜日にも整理券を配布しますので」と伝えていますが、7時20分で整理券が終了してしまっていますから、お客さんも「何時に来れば整理券がもらえるんですか!?」と詰め寄ります。店員さんは「それはなんとも言えないのでお約束できないのですが……一番早かった方は4時から並んでいましたよ」。……そう伝えちゃうと早く来る人の時間がどんどんエスカレートしてしまいそうです。
結局整理券が配布されたのは7時48分ごろ。7時20分に締め切ったならもう配ってしまえばいいのでは?と思いましたが、「全店舗で同時に配布しないと、店舗をはしごして1人で複数の整理券を確保しちゃう人がいるから……」とのことでした。
無事整理券を確保。番号はランダムに配っていたのか、36番。開店後に再び店舗を訪れ、備蓄米を購入しました。受け取りはサービスカウンターで行ったのですが、「これ、お願いします」と整理券を出すと、店員さんがカウンターの奥に布で覆うように隠されていた備蓄米をそっと持ってきてくれたのが不思議な体験でした。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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