開発のポイントは熱エネルギーの有効活用による効率改善
新型「リーフ」開発にあたっての大きなポイントは熱エネルギーの有効活用による効率改善にあったようで、日産テクニカルセンターで開発を主導した磯部博樹チーフ ビークル エンジニアは「開発チームの最優先事項は、熱をマネージすることによる効率化とエネルギーの無駄をなくすことでした。例えば、車載充電器(OBC)が充電中に発した熱を、捨てるのではなくバッテリーを温めるために利用するなどしています。これを実現するために、新しい水冷式のバッテリー温調システムを採用しました。これは、車載充電器が発生する熱を回収して、バッテリーを温めるように使うなどし、特に寒冷地での充電性能・回生性能を向上させます。この熱マネージメントシステムにより、バッテリー性能の効率化を突き詰め、エネルギーを節約することで航続距離の延長を可能にします」とコメントしている。
新たに採用された水冷式バッテリー温調システムは、エネルギーの節約と航続距離の拡大の実現に大きく貢献しているようだ。
日産自動車が自信を持って世界に送り出す新型「リーフ」。最終回となる次回のビデオシリーズ第3弾では、新型「リーフ」のさらなる魅力が公開される予定で、その後、いよいよワールドプレミアとなる。
文/近藤暁史 写真提供/日産自動車
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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