「このカップ麺、うますぎる」即席麺マニアおすすめ“あっさりなのに美味しさ爆発”注目カップ麺ベスト3【1位は超人気店が作る芳醇で高級感ある醤油】
執筆者: 食文化研究家/大和イチロウ
インスタントラーメンハンターの大和イチロウです。私はインスタントラーメンを36年間、365日食べ続け、最近数えると30000食を超えていました。そんなマニアでもあり、最近では「中の人」としてカップ麺や袋麺などを監修する日々を過ごしております。マニア目線で、インスタントラーメンの最新情報をお届けするこの企画。
インスタントラーメン業界において昨年2024年はここ10年の中で売上がとても好調の年でした。米不足による麺需要の高まりや、物価高によるインスタントラーメンのお値打ち感が顕在化したと分析されています。お家でゆっくり楽しみたい「和風」テイストがいま需要を伸ばしています。その中でも今回は今食べておきたい“あっさりしてるのに美味しさが持続するカップ麺”ベスト3をお届けしたいと思います。ぜひご参考にしてください!
CONTENTS
「このカップ麺、ガチうまで背徳感あり」第二次だしブームに乗った日清の新作“だし仕込カップヌードル”が贅沢すぎで最高だった!
【第3位】出汁はすべて飲み干しました!貝出汁のデパートがカップに詰まってます
日清食品
日清のどん兵衛 特盛 重ね貝だし鶏塩うどん
¥285(税抜)
538kcal
あさり&ホタテ&はまぐりの三つの貝だしがギュッとミックスした「そりゃうまいよね!」とタイトルから想像できる美味しいカップうどんが登場です。1976年からの超ロングセラーである日清のどん兵衛ですが、王様の地位に安住することなく挑戦を続けているのもすごいことです。
あっさりとしながらもコクと深みを感じられる素材「貝」とボリューム感満載の「特盛」というキーワードから自信が伺えます。
このようなボリューム系のカップ麺は味が濃いのが通例ですが、貝だしのようなあっさり系で特盛という一瞬そぐわないと思いきや、その予想はすぐに裏切られます。
少し専門的になりますが、旨味成分に注目したいと思います。このカップ麺は鶏からくる動物性の旨み成分「イノシン酸」と海藻類の旨み成分「グルタミン酸」、これが合わさることで旨みの感じ方が5〜10倍になります。そこへ貝だしの「コハク酸」という苦味や酸味と旨味が混ざり合った料理に深みと奥行きを与えてくれることでこのカップ麺は重厚かつ立体的な旨味を感じることができます。
あっさりとしながらもコクと深みを感じられる素材「貝」に注目したのは大正解で、伝統的な日本料理に貝が使われているのも納得の理由です。貝だしの中でもはまぐりは苦味やえぐみを感じる部類でありますが、これがスープの風味に多重的な旨味を構築している要因でもあります。言うなれば「大人の味わい」といってもいいでしょう。
麺はおなじみの日清どん兵衛の平打ち麺ですが、ここまであっさりベースの麺に合うとは思っていませんでした。上品なテイストにまとまっており、さらにほんのり甘い刻み揚げやわかめやかきたまなどの具材が良いアシストを決めており、全体的なバランスは極めてすばらしいと感じました。これは特盛としても量が多いと思わなかったくらいスルスルと完食してしまいました。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で30,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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