EVならではの加速&回生ブレーキが好印象
プロトタイプを試乗した印象はスポーティではないが、電動ならではの爽快な加速が楽しめる。またブレーキは回生も含めて自然。効きについては「なし」から「ハイ」まで4段階でセレクトが可能だ、慣れればハイでほぼワンペダルでの運転が可能だろう。FFと4WDの違いは明確で、前者が軽快。後者はどっしりと落ち着いた印象を受けた。
関心したのはコーナリング。タイトなコーナーでも安定してクリアできるのは、バッテリー搭載位置による低重心化が効いているのもあるだろうが、足回りのセッティングもかなり煮詰めたのだろう。
また4WDについてはオールグリップeと呼ぶシステムで、名称はスズキが以前から使っている独自のもの。前後70:30から50:50まで配分を変えることができ、ブレーキLSDなど緻密な制御も行っている。
詳細なスペックはまだ公表されていないが、BYDの子会社から供給されるリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載して、航続距離は49kWh仕様が400km以上。61kWh仕様が500km以上で、4WDでは450km以上とのこと。急速充電はどの仕様も出力90kWで、45分で80%まで入る。
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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