扱いやすさと力強さのバランスに優れたエンジン
アグレッシブなボディに搭載されるエンジンは専用設計の457cc4ストローク水冷並列2気筒エンジンで、同ブランドのフラッグシップスーパースポーツモデルRSV4に搭載されたパワフルな1100 ccV4エンジンをはじめ、上位シリーズ全体に搭載された659ccツインシリンダーユニットから得られたノウハウを活用して新たに設計されたものとなっている。最高出力は47.6HP、最大トルク43.5 Nmで、力強くも無理なく扱うことができ、楽しい走りを味わうことが可能だ。
車体に跨ってみるとシート高は800mmと標準的な設定も、シートの前方部分がシェイプされてスリムになっているので足を下ろしやすく、両カカトが地面にベッタリと着地(ライダーの身長172cm)する。セパレートタイプのハンドルを採用するもライディングポジションはそこまで前傾がキツくなく、スーパースポーツにしては比較的楽なポジションとなっているので、長時間のライドも楽にこなせる。
以前RS660にも試乗をしたが、それと比べると走りも加速も大分マイルドで優しい印象。一般道ではキビキビとまた高速道路では速い流れにもしっかりとのることができ、大型バイクと一緒のツーリングでも問題はなさそうだ。
スロットルの反応も良く、エコ、スポーツ、レインという3つのライディングモードもスムーズにセレクトできて、それぞれ違った走りを味わうことができるのも楽しい。特に「スポーツ」モードは、「エコ」とは明らかに異なる元気の良い走りを楽しむことができ、エンジン音や排気音もしっかりと感じることができて面白く、その走りを堪能しているうちにあっという間に目的地に着いてしまった。
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この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
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