「偏愛めし」はドンキだから実現できる
ドンキ以外の会社では絶対に実現が難しいであろう偏愛めしが販売できるのは、ドンキを運営する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの社風が大きいと犬塚さんは話します。
「失敗を許容してくれる社風がありますね。先ほどの『マッスルチキンサンド』のように全然売れなかった商品があっても、開発担当者から上司に『失敗してすみません』なんて謝りに行ったら『そりゃそうだよ~あれは売れないよ~』と軽く笑われます。それでも10個のうち9個失敗しても、1個の当たった商品のことをずっと褒めてくれる会社ですね」(犬塚さん)
そんな犬塚さんが今後やってみたいことは?
「偏愛めしも間もなく3年目に入りますが、まだ食材や食べ方で日本から飛び出してないんです。天津飯やサンドイッチは中華&洋風のようで日本らしい食べ方のメニューでもありますし。ドンキはインバウンドのお客様も多いので、外国人の方に向けた偏愛にもチャレンジしたいなと思っています。たとえばドンキではテキーラがよく売れるので、一緒に楽しめるメキシコ料理とか。あるいはタイのグリーンカレーをものすごい真緑色で作ってみるとか、そういうのをやってみたいなと思っています」(犬塚さん)
広くおおらかな心で失敗を笑ってくれ、そして成功はとても褒めてくれる……だからこそ斬新なチャレンジができ、そして世の中に刺さる商品開発ができるというわけですね。今後も「偏愛すぎるだろ!」と突っ込みたくなるような商品の登場を楽しみにしたいと思います。
文・撮影/松本果歩
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ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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