
二年に一度の乗り物の祭典「ジャパンモビリティショー」は、今年もスケールが桁違いだった。過去最多となる522社・団体が参加し、東京ビッグサイト全体を使って最新のクルマ、バイク、EV、モビリティ技術が集結。11日間で延べ101万人が来場したという数字だけでも、その注目度の高さが伝わってくる。会場では未来を感じさせるEVコンセプト、すぐにでも公道で走らせたくなる近々市販予定モデル、そして思わず写真を撮りたくなるネオレトロ系の新型まで、国産メーカーの本気が一挙にお披露目された。
前編となる今回はホンダとヤマハにフォーカス。ホンダは新型CB1000FやEVライナーなど“未来と伝統の両軸”を提示し、ヤマハはXSR900GPをはじめ、PROTOシリーズEVなど挑戦的なコンセプトが存在感を放っていた。行けなかった人にもイベントの熱量が伝わるよう、現地で感じた見どころをぎゅっと凝縮。次回こそ足を運びたくなる、最新国産二輪のハイライトを、バイクライター独自の視点でお届けする。
CONTENTS
【見た目は昭和、中身は最新】丸目とクラシック造形が最高すぎる。今あえて乗りたい「レトロ顔」な国産車5選
【HONDA】次世代のEVモデル&人気必至のネオレトロスポーツが見どころ!
ホンダが描く20XX年の日常
昨年、欧州のショーで発表されたスクータータイプのEVモデル「EVアーバン」
2035年を見据えたモデルとして開発・提案が行われた「EVライナー」
黒を基調としたブースで、シックかつエレガントな演出が施されていたホンダブース。主役は四輪となっていたものの、二輪の展示も充実していた。一般来場者たちの目を引いていたのは、やはり近未来のモビリティを想起させるEVモデルの「EVアーバン」と「EVライナー」の2モデル。「EVアーバン」は昨年欧州のショーで発表されたスクータースタイルのモデルであり、今年初披露となったのが、2035年を見据えたモデルとして開発・提案が行われた「EVライナー」である。
「EVライナー」のディスプレイはハンドルに組み込まれた一体型となっている
このモデルは、「ロー」、「グライディング」、「エクスタシー」をキーワードとして、前後にインホイールモーターを搭載し、この仕様ならではの圧倒的な加速感で乗り手にエクスタシーを与え、電動ならではの空を滑空するような感覚の乗り味を実現。またシート高を極力下げ、全体的に低いダイナミックなプロポーションが特徴となっている。
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この記事を書いた人
ライター安室淳一
クルマ、バイク、自転車専門誌の編集を経てフリーランスに。現在は乗り物とそれに関連するギアやファッション、遊び方等を中心に、雑誌、WEB、カタログ、広告等で編集・執筆活動中。
Instagram:@freerider1226
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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