これってシェルター?!斬新すぎるザ・ノース・フェイスの新型テント!
3月中旬にザ・ノース・フェイスから発売される「Geodome 4」。テントの主流である半球体のものと比べて、このコロンとしたデザインはあまりにも特徴的です。
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使用するポールはたったの6本
球体に近い形状から、複雑そうに見える組み立てですが、なんと使用するポールは、5本の本体ポールと1本の赤道ポールだけ。
鮮やかなイエローのフライシートの下にあるのは意外にもシンプルな構造のインナーテント。“計算の果てに導かれる美しい答え”を体現するかのようなこのフォルム、じつは基盤になっているテントがあります。
歴史的傑作「2-Meter Dome」
それはザ・ノース・フェイスの象徴的テントにもなっている1984年発売の「2-Meter Dome(白)」です。このテントは、20世紀のレオナルド・ダヴィンチと称されるバックミンスター・フラー博士が提唱する「ジオデシックとテンセグリティ理論」に基づいて、開発されました。その名の通り2.11mの高さがあるため、居住性に優れ、軽量でありながら高い強度を誇り、多くの遠征隊に使われています。
上の写真は、ザ・ノース・フェイス40周年にあたる2008年、エキシビションとして「2-Meter Dome」のデザインをもとに展示したドーム(白)。この展示に触発された日本の会社ゴールドウインが開発したのが、今回発売となる「Geodome 4」なのです。
その進化のポイントは?
「Geodome 4」は、床面積4.12㎡の4人用テント。8名用の「2-Meter Dome」に比べ床面積は1/3程度コンパクトになっていますが、高さにおいてその差はほとんどありません。テントの中で立って活動できる2.1mの高さはそのままに、ファミリーでも使いやすいコンパクトな設計になりました。
さらに「2-Meter Dome」では12本あったポールを、「Geodome 4」では6本にし、構造をシンプルにしたことから、約10kgの軽量化に成功。その重さは11.07kgと、持ち運ぶのも容易になりました。
また「Geodome 4」では、球面状を6本のポールと細引きロープで分割し、テントにかかる力を均等に分散。これにより風速約26m/sにも耐えうる強度を確保しました。
室内のテント上部には調節機能つきの細引きロープを装備しているので、ランタンを始め、いろいろなものを吊り下げられます。メッシュポケットも5カ所付いて小物類も整理しやすいので、暗い夜にテントの中を捜索するといったことも防ぐことができます。
テントとしてはちょっとお高めの価格ですが、災害時の住宅代わりに使うことや、次世代にも引き継げる耐久性を考えたら、決して高い買い物ではないかもしれません。
ザ・ノース・フェイス「Geodome 4」¥180,000(税抜)
重量:11.07kg、収容人数:4名、フロア面積:4.12平方メートル、高さ:210cm、収納サイズ:73×26cm、出入り口:1、ポール数:6
ゴールドウイン
0120-307-560
https://www.goldwin.co.jp/tnf/
取材・文/横山博之 写真提供/ゴールドウイン
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