編集部/柚木
「快適さ・収納力・コスパすべてが完璧」グレゴリーの超人気バックパックは“洗練さの中に高い機能性”が加わった逸品/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.84
本誌において、No.1カバンメーカーとして不動の地位を築いている吉田カバン。秋口からスタートする魅惑の新作ラッシュを控えて心躍る季節なわけですが、なんとMonoMaxWebでは、どこよりも早く予約受け付けを開始! 注目度の高い最新ビジネスシリーズ「ポーター ステージ」とガジェットの収納と持ち運びに特化した「ポーター オプション」の2シリーズのモデルを、店頭で買い逃がすことなくゲットできるチャンスなのだ! そこで、この2シリーズの魅力を徹底追求すべく、吉田カバンの担当デザイナーに直撃。開発のコンセプトからこだわりのポイントまでを、大公開!
――最新となるビジネスシリーズの「ポーター ステージ」ですが、どのような開発コンセプトでスタートしたのでしょうか?
浅野 これまでもさまざまなビジネスシリーズが登場していますが、今回はベーシックなデザインを基本に、より幅広いお客様の手にとっていただけるシリーズにしようと考えました。
――といいますと?
浅野 第一線で活躍されているビジネスマンはもちろん、新社会人や就職活動中の方など、若い層にも響くようなカバンを提案していきたいと思いました。
――なるほど。いろいろな段階の方々に……そういう意味での「ステージ」なのでしょうか?
浅野 はい。ビジネスにおいては年齢や仕事の内容ごとにさまざまな局面がありますが、それぞれの場で手にとっていただけるものを目指して「ポーター ステージ」と名付けました。
――若いビジネスユーザーをターゲットとするにあたり、どのような点を意識されましたか?
浅野 いまどきのスタイルに合わせやすいカラーリングやシンプルなデザインもありますが、特に意識したのは価格設定でした
――確かに、既存のビジネスシリーズに比べお買い得感がありますね。
浅野 だからと言ってポケットの数を減らしたり、耐久性を損ねたりすることはしたくなかったんです。吉田カバンが目指す、ビジネスユースでの利便性や機能性を維持しながら、どうやって若いユーザーの方にも買い求めやすい価格にするか、非常に頭を悩ませました。
――それは難しいですね……。
浅野 出した答えは、カバンの構造そのものを見直し、このシリーズ独自の構成方法を行うというものでした。一般的なカバンの縫製ですと、前胴と背胴にそれぞれ内外のポケットを付けてからマチをつなげて袋状に縫製します。最後のほうは立体物になっていますからミシンがかけにくくなり、神経も使いますし、手間もかかるんです。それを今回は、最初から前胴と天マチの一端がT字状に一体化した生地パーツを使うという変則的な構造にすることで縫製工程を減らして、より縫いやすくしています。
――それによってコストを抑制できたと。
浅野 はい。今回はそこまで踏み込んでみました。こうした構成方法から変えるというのは、あまりなかったアプローチなのではないかと思います。美観を損なうこともありませんし、それによってできた角張ったシルエットは個性的なディテールにもなりました。
――いろいろやり方というものはあるものですね。それでいて、機能性もしっかりしていて。
浅野 ビジネス向けのカバンで自立することは必須機能となっていますから、そこにも気を配りました。軽量化のために芯材を底部以外は使っていないのですが、そうすると自立性が損なわれてくるもの。そこでハンドルテープに注目し、通常より固めのナイロンテープをオリジナルで作り前胴と背胴で縫い付けました。これが底部近くまで通っていることで支柱となり、自立しやすくしているんです。
――四本脚で立っているような感じなんですね。
浅野 そうです。また、メイン素材にはミリタリー用途にも使われている高強度中空糸を織り上げたオリジナル生地「Airtec1680」を使用しました。一般的なナイロン糸に比べ20%も軽いうえ66ナイロンと同等の強度もありますし、張り感と硬さのある見た目なので、手に持ったときに「こんなに軽いの?」とギャップを楽しんでもらえると思います。
――それは実感しました。見た目に生地がしっかりしているので、実際に持ってみたときの軽さに驚きますね。ポケットの数もしっかり備わっているのに。
浅野 ビジネスユースで快適に使っていただくための機能や実用性は、しっかりカバーしています。
――軽快なのに押さえるべきポイントは押さえる。まるで優秀なビジネスマンの鏡というようなシリーズですね。
浅野 ぜひお手にとってみていただきたいですね。
――ありがとうございました!
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