俳優・角野卓造が惚れた岡山&倉敷”街の味、人の味”Vol.1 「和食 小ぐり」
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MonoMaster9月号の特集「夏こそ食旅」では、俳優の角野卓造さんがプライベートで通う岡山グルメをご紹介。モノマスターWEB版でも本日から全6回にわたって、角野さんが訪ねた名店を紹介いたします!
角野さんにとって岡山・倉敷は、「肩肘張らず、一番ふわっとできる街かもしれない」と足繁く通う癒しの街。その理由は岡山の人の気質にあるという。
「山と海という自然に恵まれた土地だからか、人が大らかでマイペース。つまり、人に対して余計な干渉もしない。僕が旅に求める“俺のことならほっといてくれ!”を叶えてくれるから、思う存分、街をほっつき歩けるんです」
「和食 小ぐり ご主人おまかせの旬な一皿」
角野さんが足繁く通う「和食 小ぐり」。岡山に滞在中は毎晩でも訪れたいというほど、贔屓にしている店だ。アラカルト割烹のカウンター越しに、厳選された瀬戸内海の新鮮な魚や旬の野菜たちが並ぶ。もてなされるのは、手間をかけ素材の味を最大限に引き出した料理の数々。そして岡山の地酒。角野さんが愛してやまない「和食 小ぐり」の魅力とは?
「麦焼酎のソーダ割りに酢橘をぎゅっと絞ってもらったものを、立て続けに2杯。 次から岡山の地酒『喜平』にスイッチ。お燗の温度は45℃でお願いします、と声をかけるときにもうひと言。酢橘を残した焼酎グラスを渡して、『お水を入れてくださいな』。燗酒を進ませる、爽やかなチェイサーを手元に用意しておくのです。 飲み物の注文はもう決まってるんです」
“岡山のホームベース、むしろ食卓と言いたい心酔店の味”
アラカルト割烹のカウンターにて、角野さんは料理の注文はしない。知り合って2年。主人の小栗悟さんに、胃袋を預けちゃっているのだと。
「おっ、予定が空いて岡山に行けるぞ。そんなときは真っ先に小ぐりに電話して、例えば4泊するならば『4日分の夕食をお願いします』と伝えるんです(笑)。ちなみに一昨日も昨日の夜も、お邪魔していましたから」
晩飯をお願いね。それはまるで実家に帰省するときの電話のよう・・・・・・。「昨日はメバルでしたけど、今日の煮付けはアコウです」と、主人はアラカルトメニューの中から、角野さんの献立を組み立てる。魚の煮付けは角野さんの大好物。 毎日、旬の魚を変えながら献立に加えるそうだから、やはり母心のようなものを感じてしまうのだ。
それでは、本日の献立をご覧に入れましょう。空きっ腹のお酒にならないようにと、前菜盛りには必ずごはんもの(本日はままかり鮪)を入れてくれることにジーンとする。瀬戸内海の旬魚を求めて岡山入りする角野さんには、ツヤツヤのアコウをご堪能いただこう。
身は昆布締〆にし、お頭は煮付けでさぁどうぞ。渡り蟹はここ最近の角野さんのお気に入り。本日もしっかりご用意しております。
角野さんの食の好みや気分などは、小栗さんのデータベースにすべて登録済みなのだ。「はっきり言って、僕が岡山を訪れる理由は一つ。小ぐりのカウンターで、美味しいお酒を飲みたいから!」「角野さんの辞書には、岡山の読み仮名は「おぐり」になっているのかもしれない。現実逃避の旅ではなく、「ただいま」が言える旅。住まう街以外に、そんな居場所を持てることこそ人生の喜びではないか。いつも「おまかせで」一択だが、実は角野さんには気になっているものがある。ずらり80品以上が並ぶお品書き、その中にある牛すじ豆腐(800円)にそそられる。「岡山·新見市で育つ千屋牛、美味いですよ。次来られたときやりましょうか?」と小栗さんが言えば「いや・・・・・・明日も来ちゃおうかな」と角野さんはお茶目に笑った。
〈問い合わせ〉
和食小ぐり(わしょく おぐり)
住所:岡山県岡山市北区表町2-6-27 鳴門ビル1F
Tel:086-222-5996
営業時間:17:00~23:00 (22:00L.0.) 、日曜.祝日休み
文/廣田彩香 撮影/本野克佳
※料理の価格は2019年7月25日現在のものです。
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