糖質制限にも効果的! ヘルシーサポート炊飯器で健康とおいしさを両立
新米が登場してごはんの美味しい季節ですが、ダイエット中の人にはごはんの糖質も気になるところ。また最近では、健康面を考えて、食物繊維の豊富な玄米や雑穀米、押し麦なども人気になっています。
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アイリスオーヤマからごはんをヘルシーに食べるためのヘルシーサポート炊飯器が登場しました。白米を炊飯するときに、低糖質機能を利用することで、最大20%の糖質を抑えられるそうです。このヘルシーサポート炊飯器の実力をチェックしてみます。
米の味にこだわった糖質カットの方式
ヘルシーサポート炊飯器RC-IJH50は、5.5合炊きのIH炊飯器です。基本メニューは、白米のほか、早炊きやおかゆ、煮込みなど8種類あり、そのほか玄米や雑穀米がおいしく炊けるヘルシーメニューも装備。さらに炊飯時の糖質を抑える低糖質メニューも用意されています。
本体は白を基調にして、角にアール持たせたスクエアなデザイン。天面のタッチセンサー式のメニューから機能を選択します。
内釜はステンレスとアルミ層の「極厚火釜」で、上下から加熱するWヒーターを搭載した大火力IHを搭載し、しっかり熱を伝えてふっくら炊き上げます。公式通販サイトで14800円(税抜)と買いやすい価格の製品です。
おいしさを損なわず糖質をカット
最も特徴的な機能である低糖質機能は、ごはんに占める糖質の割合を10%または20%カットできる機能です。
同様の機能を持つ他社製品では、炊飯時に出る糖質を含んだ煮汁を破棄することで糖質をカットしています。その分、ごはんの持つ甘味や旨味もカットしてしまいます。
本製品の方式は、炊飯時にお米に含まれる水分量を増やすことで、相対的に糖質を減らす方式です。簡単にいえば水増しです。
普通に炊飯したごはんと同じくらいの量を茶碗に入れると、水分量が多い分、糖質をカットできるという仕組みです。この方式を採用することでごはんの甘みや旨味を犠牲にせずに、糖質を制限できるわけです。
ですから、例えば1合炊いたごはんを全部食べてしまえば、通常炊飯のときと糖質量は同じになってしまいます。茶碗にごはんを盛る1杯分の量を減らさずに、糖質カットできるというのがこの方式のポイントです。
20%カットでもごはんの粒感はしっかり
実際に低糖質メニューを使って糖質を20%カットするごはんを炊いてみました。内釜にある水の目安を見ると、通常の炊飯よりもひとメモリ分くらい水分量が多いことがわかります。
実際に炊きあがったごはんは、水分量が多いためけっこうやわらかめに炊きあがっています。それでも米一粒ずつの粒感はしっかり残っており、おかゆのような感じではありません。
もちろんごはん特有の甘味や旨味はしっかり残っていて、おいしく食べられます。やわらかめのごはんを好む人なら違和感なく食べられるでしょう。逆に硬めのごはんを好む人は少し慣れが必要かもしれません。
写真では違いがわからなかったので掲載していませんが、10%カットで炊飯したごはんは、かなり通常炊飯と同じような状態で炊けました。これなら硬め好きの人でも問題なく食べられると思います。
同社が公開している日本食品分析センターで測定した糖質量のデータを改めて見てみました。
- 標準炊飯:37.3g/100g
- 10%カット:30.4g/100g(標準の約81%)
- 20%カット:28.0g/100g(標準の約75%)
10%カットのモードで炊飯しても、実際にはほぼ20%の糖質をカットできるようです。硬めのごはんを好むなら、10%モードでも十分な糖質カットの効果は得られます。
さらに低糖質メニューの副次的な効果として、冷めたごはんで食べたときにおいしいという点をあげられます。水分量が多いため、冷めたときにぱさぱさにならないので、しっとりとおいしく食べられるのです。おにぎりなどにも効果的でしょう。
お米を売っているからこそ米の味にこだわる
この糖質カット方式は、ごはんのおいしさや食感を損ねたくない、という理由から採用されたそうです。それはアイリスオーヤマがひときわお米にこだわりを持つ企業だからだそうです。
同社は家庭用プラスチック製品の最大手で、近年ではさまざまな家電製品をリリースしていますが、実はお米も販売しているのです。宮城県に本社を持ち、東日本大震災のあと、東北の農家復興を支えるために販売を始めました。
農家との協業で米の販売をしているからこそ、米のおいしさにこだわって開発しています。今回の低糖質機能もごはんのおいしさと粒感にこだわって生まれました。そのほかのヘルシーメニューにも、そのこだわりが表れています。
健康を重視したヘルシーメニューもおいしく
玄米や雑穀米は、ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれ、白米よりも健康にいいと注目されています。こうした健康面を重視したごはんを炊けるモードがヘルシーメニューです。
もち麦、押し麦、雑穀米、胚芽米、玄米、発芽玄米。おこわ、食物繊維の8種類のメニューを備えています。ここでも米のおいしさへのこだわりを見せていて、内釜にはそれぞれのお米ごとの細かい目盛りが付いています。
食感と見た目もおいしい雑穀米
同社で販売している「十六穀米」を使って、実際に雑穀米を炊いてみました。1回分が個包装されたパックに、きびやあわ、もち麦、大豆など16種類の雑穀が入っており、洗ったお米に入れて使います。内釜の目盛りどおりに水を入れ、ヘルシーメニューの雑穀で炊飯しました。
炊きあがったごはんはうっすら色づいて、大豆や小豆などの豆類も含まれていておいしそう。茶碗に盛って食べてみると、麦などのぷちぷちとした食感と豆の存在感がありとてもおいしい。健康にいいだけでなく、おいしさの面でもこのごはんはやみつきになりそうです。
玄米もふっくらとおいしく
次に玄米を炊いてみました。玄米はどうしても炊きあがりが硬くなりがちで、場合によっては一晩浸水させたりすることもあります。今回はとくに事前に浸水せず、単純に玄米のメニューから炊いてみました。
炊きあがって、ふたを開けると、きれいなカニ穴ができていました。茶碗に盛って食べてみても、ふっくらとして食べやすく、噛むほどに米本来の味を楽しめます。玄米に苦手意識のある人でも食べやすいと思います。
調理メニューも試してみました
炊飯のほかに、煮込みやおかゆ、発酵といったメニューも備えています。炊飯器はおまかせ調理ができる調理家電なので、時間のかかる煮込み料理や、発酵調理などに活用するのも便利です。
煮込みの機能を使ってポトフ
説明書のクッキングガイドを参照して、煮込みの機能を使ったポトフを作ってみました。食材は、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、ウインナー、ベーコンで、水とコンソメを入れて60分にセット。あとはお任せです。
調理終了の合図で、蓋を開けると、おいしそうなポトフが出来上がっています。仕上げに別茹でしたブロッコリーを彩りに添えました。材料を切って、炊飯器に入れてスイッチを押すだけですから、これほど簡単なことはありません。
おいしくて温まる、この時季多用したいメニューです。
発酵メニューでヨーグルト
最近流行りの発酵調理も可能です。一定の温度で長時間加熱する発酵調理も、本機を使えば簡単です。今回はヨーグルトを作ってみました。
といっても材料を入れる前に殺菌のために熱湯で消毒したら、市販のヨーグルトと牛乳を入れて加熱するだけです。今回は40度8時間でセットしておきました。
100gのヨーグルトを1リットルの牛乳で増やすので、夜のうちにセットすれば、朝には大量のヨーグルトができあがります。小皿に移してフルーツをあわせれば、立派な朝食の一品になります。
コストパフォーマンスに優れてお得な炊飯器
ヘルシーサポート炊飯器RC-IJH50は、炊飯器として考えると圧力機能なども持たない標準的な機能のモデルです。最近のトレンドになっている、銘柄米ごとのメニューなどもありませんが、炊きあがりのおいしさは決して上位機種に見劣りしません。
さっぱりとした炊きあがりで、米本来の味を楽しむのには必要十分な機能を備えています。
さらに低糖質やヘルシーメニューなどの機能に便利さを感じるなら、かなりおすすめです。価格も5.5合炊きで実売1万円台ですから、コストパフォーマンスに優れています。糖質制限や健康食に関心が高い方にもぜひおすすめです。
(取材・文・写真/栗山琢宏)
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