日本には美味いモノが溢れている。全国各地からお取り寄せができる今だからこそ、その土地で親しまれる名物を家で愉しみたい。今月は新潟県のお米と魚の焼漬、日本酒の素敵なマリアージュ。
「ガストで“ガチフレンチ”のコース料理!?」1,990円でこの出来は驚き…ミシュラン獲得シェフ監修『至福のフレンチコース』をグルメライターが体験してみた
文/マッキー牧元
1955年生まれ、東京都出身。(株)味の手帖取締役編集顧問。国内外問わず年間600食ほど食べ歩き、グルメ情報を発信する“タベアルキスト”。近著の『超一流のサッポロ一番の作り方』(ぴあ刊)が発売中。
「魚の滋味を、光り輝く甘いご飯と酒で受け止める幸せ」
茶碗によそったご飯が輝いている。ふっくらとしながら、米粒が自立して、甘い香りを立ち上らせている。たまらずかきこむ。
一粒一粒が大きい米は、もっちりと歯に食い込みながら、優しい甘さを舌に広げて、口の中を舞う。このままご飯に酔いしれているわけにはいかない。おかずも食べよう。
新潟の伝統郷土食だという焼漬をいただく。鮭、鰍、鯖、鰤。身がしっとりと崩れると、魚たちの脂の香りと甘辛い漬け汁が抱き合って、猛烈にご飯が恋しくなる。
すかさず新之助米のご飯を食べれば、焼漬の濃い味を、がっしりと受け止める。なにかこう、米に魚の味を膨らますようなたくましさがあって、また箸は焼漬へと向かう。
ここで日本酒を一口。米の旨味が丸く醸されていて、気分が穏やかになる。試しにご飯と合わせてみた。同じ銘柄の米同士が溶け合って、なんとも優美な時間が訪れるではないか。
「新潟直送計画」新之助
コシヒカリで有名な米どころ新潟が、その矜恃をかけて生み出した新たな銘柄米。米一粒が大きく、もっちりとした噛み応えがあり、甘く、旨味が濃い。おかずを生かし、かつ冷えてもおいしい米である。
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2㎏¥2,000~(税込み)
問い合わせ:新潟直送計画 https://shinnosuke.niigata.jp/
「新潟 小川屋」匠の焼漬
良質な魚を白焼きにし、調味料を混ぜた醤油ダレに漬け込んだ新潟の郷土食。鮭や鯖など、脂がのった魚自体の旨味に甘辛い醤油ダレが馴染み、ご飯もすすむ。濃厚な味わいは酒との相性も抜群。
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5種 ¥4,428(税込み)
問い合わせ:新潟小川屋 TEL:0120-229-011
「市島酒造」王紋 新之助 純米大吟醸
麹米に新潟の酒造好適米の越淡麗を20%、掛米に新之助米を80%使った酒。杜氏の技による、新潟らしい淡麗さとふくよかな甘味を持つ精米歩合50%の純米大吟醸酒。
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500ml ¥4,180(税込み)
問い合わせ:市島酒造 TEL:0254-22-2350
撮影/木村武司(BASK)
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