財布の素材として人気が高いのが“革の宝石”とも称される「コードバン」。その希少性からしばらくは価格が下がることは考えにくく、購入するなら今がおすすめ。そこで今回は、レザーの目利きに推しのコードバン財布を4つ紹介してもらうとともに、コードバン財布の愉しみ方について語りつくしてもらった。
CONTENTS
──レザーのプロ──
(左)協進エル 営業・バイヤー 田辺裕貴さん
ホーウィン社、新喜皮革両社のコードバンを扱う協進エルの営業・バイヤー。革のプロ。
(右)ライター 岡藤充泰さん
革について語り出すと止まらない革好き。タンナー取材のため、姫路に足繫く通ったことも。
[CORDOVAN]改めてコードバンについて知る
ポイント① コードバンは馬の臀部の革。使うほどに艶がでる!
活発に動く馬の皮は、一般的には牛革に比べて軽くて柔らかいという特性を持っている。しかし、同じ馬の皮でも伸縮方向が異なる臀部(お尻)の皮は繊維が緻密で硬く、非常に耐久性に優れた革となり、このお尻部分からとれる革をコードバンと呼ぶ。一頭からとれる面積が非常に少ないため、稀少性はますます高くなっている。
ポイント② 良質なコードバンを作ることができるのは世界でわずか数社!
コードバンは網状層の中にあるわずかなコードバン層のみを削り出したもの。この削り出しや鞣し、グレージングなど、美しいコードバンを作るためには高度な知識と経験が必要とされる上、大量生産できない、完成までの期間が長いなど、様々な理由から専門に扱うタンナーは稀少な存在となっている。広く知られている存在では米国のホーウィン社、そして日本の新喜皮革の2社が有名だ。
【ホーウィン社】創業100年を超える老舗タンナー
ホーウィン社は1905年に創業された、シカゴにある北米唯一のコードバンタンナー。熟練の職人が昔ながらの製法で作るコードバンはオイルをたっぷり含み、重厚感のある艶やかな輝きが特徴。革の宝石と呼ばれる。【画像提供:AJIOKA.】
オールデンのレザーで有名!
【新喜皮革】レザーの表現の幅の広さは随一
新喜皮革は1951年に日本の革産業の聖地、兵庫県姫路市で創業された世界でも数少ない馬革専門のタンナー。ヨーロッパの馬革の原皮の鞣しから仕上げまで自社一貫生産にこだわり、世界最高品質のコードバンを生み出す。
この記事のタグ
この記事を書いた人
カバン、財布、腕時計、アパレルなどのファッションアイテムから、家電、文房具、雑貨、クルマ、バイクまで、「価格以上の価値あるモノ」だけを厳選し、多角的にお届けします!
Twitter:@monomaxweb
Instagram:@monomax_tkj
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする