MonoMax5月号増刊では、あの「セガ」とコラボした付録が付いてくる!これに合わせて、気になるセガの歴史や名作ゲーム、開発者の秘蔵インタビュー、そして最新タイトルについてまとめた今回の企画【セガ解体新書】。
第2回は「メガドライブミニ」シリーズプロデューサーの奥成洋輔さんを直撃!生粋のセガファンとしても知られる奥成さんに、セガのゲームの魅力を語っていただいた。
奥成洋輔さん
セガのプロデューサー。「3D復刻プロジェクト」や「SEGA AGES」といったセガのゲームソフト・リメイクプロジェクトを数々手がける。
ピーキーなセガのゲーム その魅力を味わうには!? セガプロデューサーインタビュー
――生粋のセガファンとしても知られる奥成さんですが、セガのゲームとの出会いをお聞かせください。
奥成 もともとはファミコンと違うゲームが遊べるということで、小学生の頃に「セガ・マークIII」を購入したんです。それでプレイしてみたら、ゲームの手触りが全然違う。これまで遊んでいたファミコンのゲームとは違うものを遊んでいる感覚に感動しまして。「メガドライブ」が発売されたときに、すぐに購入したんです。そこから「メガドライブ」のセガゲームに夢中になりました。やはりセガのゲームは……人を選ぶといいますか、すごく個性的で独特。手ごたえがあって、ゲームを遊んでいるという実感が味わえるんです。その後、僕は「セガサターン」が発売されるちょっと前にセガに入社したので、ユーザー目線で楽しんでいたのは「メガドライブ」のころ。そういうこともあって「メガドライブ」にはひと際思い入れがありますね。
――奥成さんは「メガドライブミニ」シリーズ「SEGA Genesis Mini」シリーズにも関わられています。この企画にはどんな思いを込められていたのでしょうか。
奥成 1996年夏の北米で小型版の「NES(Nintendo Entertainment System/アメリカ版ファミコン)」である「ニンテンドークラシックミニ」が発表になったんです。それから3日後くらいに「メガドライブミニ」の企画書を書いて、会社に提出していましたね。その企画書が通ったのかはわかりませんが、しばらくしてから「『メガドライブ』発売30周年にあわせて『メガドライブミニ』を作ろう」とプロジェクトが立ち上がったんです。発表したあとに、社内や海外からの反響が大きくて。それでプロジェクトの規模を大きくして、30周年にこだわらず、時間をかけてしっかりと作り込むことになりまして。今の「メガドライブミニ」ができました。
――その後「メガドライブミニ2」もリリースされました。それぞれの違いは?
奥成 「メガドライブミニ」は誰もがタイトルを知っている、みんなが遊べるゲームソフトを収録しようと考えていたのですが、当初目標にしていた30タイトル以上も集まってしまいまして。じゃあ、収録タイトル数をふやすことにして、40タイトル。あと隠しゲームを2タイトル収録しています。「メガドライブミニ2」は前作「メガドライブミニ」を遊んだ人をターゲットに、よりセガらしいピーキーさを味わえるタイトルを収録しようと。メガCD向けのタイトルも含めて、60タイトルを収録しています。
――奥成さんのおススメのセガゲームを教えてください!
奥成 「メガドライブミニ」に収録しているタイトルをおススメしたいのですが、現在は入手困難になっているので、「Nintendo Switch Online + 追加パックのメガドライブのゲーム集」をおススメします。任天堂さんのサービスを僕がおススメするのも変かもしれませんが(笑)、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」や「ガンスターヒーローズ」「ベア・ナックル=死闘への鎮魂歌」など誰でも楽しめるセガゲームがそろっていると思います。個人的におすすめしたいのは「トージャム&アール」です。アクがあってクセが強いゲームなんですが、今でいうインディゲーム感がある。続編の「トージャム&アール イン パニック・オン・ファンコトロン」が出たり、リメイク版が出たりとアメリカでは長く愛されているゲームです。ぜひ、このゲームでセガらしさの一端を味わってもらえると嬉しいです。
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