道なき道を走破したいという冒険心は、誰であっても心の奥底に秘めているのではないだろうか。オフロードを軽快に走るのならバイクが有利。軽量なオフロードバイクなら、スタックしてもなんとか押し出して救出できそうだし……なんて思えるが、2輪車はコケやすいというネガティブな面も含んでいる。一方で4輪車はコケにくそうではあるが、4つもタイヤがある分だけスタックしやすそうだし、重みが増した分、救出も困難なのでは……。どちらも一長一短あるのだが、それらのネガティブな面を一蹴するような全地形型オフロード四輪車がカワサキから登場する予定だ。
優れたユーティリティを両立するATV
カワサキから国内導入が検討されているのが、小~中排気量の小型ATV(オール・テレイン・ビークル)だ。一般的には四輪バギー車なんて呼ばれていたりするモデルだが、高いオフロード性能と機動力を活かし、多彩なフィールドで活躍するマシンなのだ。
今回導入が検討されているモデルは、3機種。「KFX90」と「KFX 50」および「BRUTE FORCE 300」となっている。「KFX90」はパワフルな4ストローク89.9cc エンジンを搭載したオートマ仕様の四輪バギー車。「KFX 50」は「KFX90」より小排気量となる4ストローク49.5cc エンジンを搭載。「BRUTE FORCE 300」は4ストローク271cc エンジンを搭載したアクティブな機動力を持つモデルとなっている。
オフロードを楽しむ新たなツール
100ccを切るような小排気量ながら、純粋にオフロード走行を楽しむことができるのが「KFX」シリーズの特徴だ。オフロードに必要なパワーを持ち、しかもスムーズな走行を実現するサスペンションを装備した小型ATV。フロントの独立したAアームとリアのスイングアームサスペンションが凹凸を吸収し、スムーズな乗り心地を実現する。
一方で「BRUTE FORCE 300」は中型バイク並みのエンジンを搭載。トランスミッションはハイレンジとローレンジを持ち、前進だけでなく後進も可能。ワイドな車幅があるのでオフロード走行も安定し、仕事からレジャーまで多彩なフィールドで活躍しそうなモデルなのだ。
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この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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