2008年2月に日本市場に登場して以来、老若男女を問わず幅広い層から愛され続け、超ロングセラーとなっているフィアット500に、限定車「500/500C センプレヴェルデ」が登場した。フィアット500は、そのアイコニックなフォルムや欧州コンパクトらしい走りの良さが大きな魅力となっているが、今回の限定車に設定された新色のボディカラーは、なんとも魅力的。フィアット500の限定車はいつも好評で、すぐに販売終了となることが多いが、今回の限定車「500/500C センプレヴェルデ」がどんなモデルなのか見てみよう。
フィアット500オーナーのいつまでも若々しい気持ちを表現
日本でも根強い人気を誇る現行フィアット500の原型となったのが、1957年に誕生した「ノーヴォ500」。アニメ「ルパン三世」の愛車として日本でも広く知られているモデルだ。
今回登場した限定車「500/500C センプレヴェルデ」は、その「ノーヴォ500」が7月4日に66回目の誕生日を迎えたことを記念した限定モデルの第2弾。「センプレヴェルデ」=Sempreverdeとは、イタリア語で「エバーグリーン、常緑」という意味で、このモデル名には、フィアット500オーナーのいつまでも若々しい気持ち、フィアット500に対する変わらない愛情が込められている。
ボディカラーに新色のルジアーダ グリーンを採用し、インテリアにルジアーダ グリーンがあしらい、今回のテーマである「エバーグリーン、常緑」を表現しているのがポイントだ。
パワフルな直列2気筒インタークーラー付きターボエンジンを搭載
この限定車のベースとなったのは、パワフルな直列2気筒インタークーラー付きターボエンジンを搭載する「500 ツインエアー ドルチェヴィータ」で、爽やかなグリーンのカラーリングのほか、専用の16インチダイヤモンドカットアルミホイールも特別装備されている。
ボディバリエーションは、コンパクトハッチバック「500」のほか、電動開閉式ソフトトップを備えたコンバーチブル「500C」にも設定。500C センプレヴェルデは、ルジアーダ グリーンのボディカラーにブラックのソフトトップを組み合わされたポップな仕様で、インテリアもブラックとアイスのツートーンカラーとなる。
車両価格(税込み)はフィアット500 センプレヴェルデが344万5000円、フィアット500C センプレヴェルデが355万円。限定台数は500が200台、500Cが100台の合計300台。
ちなみに、66回目の誕生日記念限定モデルの第1弾として、イタリアンフラッグのバッジと専用フロアマットを特別装備してリーズナブルな価格を実現した「500 スーパーポップ イタリア」が登場している。
限定車「フィアット500 センプレヴェルデ」スペック
全長×全幅×全高 3,570×1,625×1,515mm
ホイールベース 2,300mm
車両重量 1,040kg
エンジン 直列2気筒SOHCマルチエアターボ横置
総排気量 875cc
最高出力 63kW(85PS)/5,500rpm
最大トルク 140Nm(14.8kgf・m)/2,000rpm
トランスミッション 5速AMT
駆動方式 FF
メーカー希望小売価格 ¥3,445,000(税込)
文/近藤暁史 写真/ステランティスジャパン
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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