ホンダはアメリカ・ラスベガスで開催されている「CES 2024」で、2026年よりグローバル市場で市販を開始する次世代のEV「Honda 0(ホンダ ゼロ)シリーズ」のコンセプトモデルを世界初公開した。このモデルは次世代EVを開発するにあたってのホンダ独自のアプローチやコアバリューを示すもので、このまま販売されることはないが、具体化されたコンセプトやデザインがいま大きな注目を集めている。
また同時にこの「ホンダ 0シリーズ」から導入される新しい「Hマーク」も発表、ロゴの変更は1981年以来のことで、このことからも新しい時代の到来を感じさせる。なおこれとは別に、「CES 2024」ではソニーグループとホンダの共同出資会社であるソニー・ホンダモビリティが、2025年から受注開始予定のEV「アフィーラ」を発表している。
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次世代EV開発に向けてのアプローチやコアバリューを発表
ホンダは現在、2050年にホンダが関わるすべての製品と企業活動でカーボンニュートラルを目指し、その実現に向け、四輪車においては2040年までにEV・FCEV販売比率をグローバルで100%とする目標(つまりエンジン車の販売を終了)を掲げて電動化に取り組んでいる。
今回発表された「ホンダ 0シリーズ」は、100%電動化に向けて新たに開発を進めている革新的なEVシリーズ。「0シリーズ」という名称には、「ホンダのクルマづくりの出発点に立ち返り、ゼロから全く新しいEVを創造していく」という決意が込められている。
ホンダ0シリーズの開発にあたっては「これからの時代にホンダがつくりたいEVとは何か」という原点から見つめ直し、「Thin, Light and Wise(薄く、軽く、賢い)」というアプローチのもと、フロア高を抑えた低いボディスタイル、長い航続距離を確保するためには重くなるというこれまでのEVの定説を覆す軽量化、人の感性に近い自然で高精度な知能といった要素により、新たなEVの価値を創造することを目指すとしている。
さらに専用に開発したアーキテクチャーを軸に、①共鳴を呼ぶ芸術的なデザイン、②より多くの顧客に手の届く高度な自動運転機能、③IoT・コネクテッドによる新たな空間価値、④人車一体の操る喜び、⑤高い電費性能といった5つのコアバリューを設定することで、次世代EVの開発を加速していくと表明した。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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