インスタントラーメンハンターの大和イチロウです。私はインスタントラーメンを36年間、365日食べ続け、今までに計25000食を味わってきたマニアであり、最近では「中の人」としてもカップ麺や袋麺を監修する日々を過ごしております。また日本では珍しいインスタントラーメン専門店「やかん亭」というマニアックなお店も運営しております。そんなマニア目線で、インスタントラーメンの最新情報をお届けするこの企画。
さて各業界では常識があると思います。インスタントラーメン業界では「5分の壁」っていうものがあります。それは「麺のゆで時間」。5分を超えると売れなくなるという、まことしやかな常識があります。ゆで時間が長くなる→太麺化が可能→スープが濃厚……とバリエーションが広がるのはわかるのですが、大手を含め業界は5分のゆで時間を死守しています。しかしご当地銘店モノはそれをガン無視した袋麺が続々誕生中です。その中でも私がぜひ食べていただきたい3選をお送りいたします。
1. すみれ テールラーメン(西山製麺)
西山製麺
「すみれ テールラーメン」
¥487(税抜)
606kcal
今や押しも押されぬ有名店であるすみれ。しかし、なお味を日々追求し続けている村中社長が研究所で生み出された渾身の一作がこのテールラーメン。すみれといえば味噌ラーメンが有名ですが、このテールラーメンはすみれの新しい方向性を示唆する重要な一杯です。
ムラナカラーメン研究所とは、村中社長が日々研究しているすみれの別店舗、おにやんま内にある研究所の名前です。麺のゆで時間はなんと7分!麺にしっかりとしたコシある太ちぢれ太麺の迫力は食べ応えバツグン。付属しているメンマもテールラーメンに合わせた味付けです。(他の具材はオススメの盛り付け例)
牛テールをしっかりと煮出した塩スープベースにオニオンを中心とした炒め野菜の旨みを詰め込んだ贅沢な一杯。正直、牛ベースの美味しいインスタントラーメンになかなか出会うことがないので、これはスープの口当たりの良さ、そして麺の香りと上品かつ芳醇な仕上がりは好印象。
すみれの系列ではお馴染みの西山製麺がこの袋麺も担当。店舗でのノウハウをしっかりと袋麺にも詰め込んでおり、まさにお店がお家にやってきたクオリティ。特に麺のレベルは段違い。噛むごとに小麦の香りとおいしさがお口に広がり、その素材の良さとこだわりがしっかりと伝わる一杯です。
村中社長がこだわって作っているだけのことはあり、静かなるテイストでありながらその秘めたる奥深さは一度食べたらリピ必至です。
この記事のタグ
この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
モノマックスの記事をシェアする