ホンダのハッチバックモデル「シビック」に、走りの「RS」グレードが復活し話題を呼んでいる。2021年に登場した現行11代目シビックは1.5L直噴VTECターボエンジン車に設定される6速MT仕様の人気が高く、かねてよりユーザーから「タイプRほど過激でなくていいが、軽快で操る喜びが感じられるスポーティなモデルが欲しい」という声が多く寄せされていたというが、今回そんな要望に応えて設定された。「RS」とはどんなモデルなのか、「タイプR」とはどう違うのだろうか。
「RS」は軽快でMTを操る喜びが味わえるスポーツモデル
2021年に登場した現行型11代目シビックは、スポーティな走りやデザインが好評で、MT車の選択比率が5割を超えていたという。シビックに爽快な走りを求めるユーザーが多かったということだが、そんな声に応えて開発されたのが走りの「RS」グレードだ。
シビックRSと言えば、初代シビックに設定された「RS」(=ロードセーリングの略とされた)を思い浮かべる方も多いだろうが、今回登場した「RS」はMTを駆使して操る喜びが味わえるスポーツモデルを目指して開発が進められたという。
その6速MTには、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御し、スムーズなマニュアル運転操作をサポートするレブマッチシステムを採用。また、1.5L直噴VTECターボエンジン本体には手は加えられていないが、素早い回転落ちを実現するため、慣性モーメントを30%低減したシングルマス軽量フライホイールも採用されている。
サスペンションも専用にチューニングし直され、ブレーキにはフロントディスクローターに大径化したRS専用ブレーキを採用。踏み始めからドライバーの意図する減速度を発生させてコントロール性を向上させている。
このほか、4つのドライブモード(NORMAL/SPORT/ECON/INDIVIDUAL)や、RS専用のウエルカムアニメーションが入った液晶メーターなども装備される。
走りの性能を突き詰めた「RS」は、エクステリアもブラック化されたヘッドライトリングやドアミラー、シャークフィンアンテナ、エキゾーストパイプフィニッシャー、ホイールナットなどで精悍に仕上げられるが、デザインそのものはシンプルで、「RS」エンブレムがさりげなく特別なモデルであることを主張する。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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