インスタントラーメンハンターの大和イチロウです。私はインスタントラーメンを36年間、365日食べ続け、今までに計25000食を味わってきたマニアであり、最近では「中の人」としてもカップ麺や袋麺を監修する日々を過ごしております。
カップ麺の製作に携わっていると、本当にいろいろな制約を受けます。まず湯戻し時間。これは麺の太さが太くなればなるほど時間がかかります。そして値段。これも買いやすいプライスを意識すると、具材やスープの素材などにかなり影響されます。
「早い・美味い・安い」の代名詞のようなカップ麺の開発には常に妥協と打算の中でのせめぎ合いが繰り広げられています。ところがここにきて「おいしさ」を第一優先で作られるカップ麺が出現。今、半世紀以上のインスタントラーメン業界で大きなパラダイムシフトが起こっているようです。その中でも今食べてもらいたい「おいしさ至上主義的」カップ麺を3選チョイスしましたのでぜひご覧ください。
CONTENTS
第3位 麺の進化が爆上がり中!カップ麺の最新技術を体感できる恐るべき一杯
明星食品
「別格麺神 横浜家系豚骨醤油」
¥306(税別)459kcal
「麺のミョウジョウ」と言わしめるほど、インスタントラーメン業界に革命を起こしてきた明星食品。2020年に彗星の如く現れた麺神(メガミ)。当初は袋麺のみの展開で、このブランドの特徴として今までなし得なかった「太麺」化を実現。麺の茹で時間7分という、これも業界の常識破りとして話題になりました。
出来上がりはこちら。5分でこのクオリティをいただけるのはすごいことです。マニアの間では「麺神以前か、麺神以降か」と言わしめるほど明星は惜しみなく技術力を注いでいます。正直チャーシューは一考を求めますが、肉が入ると入らないでは「お得感」がかなり変わってしまうのも事実。個人的には350円くらいまでなら具材のグレードアップがあっても良いかと感じます。
中の人的に考察するに家系でのお店とカップ麺での違いは「塩」。巷の家系ラーメン屋さんは塩にそれぞれ特徴があって、カップ麺ではそこまで量と質共にこだわることが難しい。そこで旨みをしっかりと全面に出しているスープ構成はとても好感が持てます。豚骨と鶏の旨みに香味野菜、さらに醤油のコクをプラスした本格的なスープを実現。
麺神シリーズに投入されている「新・生めん風3層極太製法」の製麺技術は、表面はなめらかで中心の弾力とコシを実現。これにより見た目はもちろん、お店で食べる生麺と遜色ない品質の麺が体感できます。麺神ならではの極太麺が、力強い家系豚骨醤油のスープと相まって食べ応えは抜群です。麺神史上最も強いもっちり感と香り高いスープの合わせ技が進化を体感できるすごいヤツです。
「別格麺神 横浜家系豚骨醤油」の評価
【計20/25点】
麺・・・・・・・★★★★★
具・・・・・・・★★★☆☆
スープ・・・・・★★★★☆
作りやすさ・・・★★★☆☆
コスパ・・・・・★★★★★
【総評】
まさに技術が別格!300円ちょっとでこのレベルを実現するのは驚愕です。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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