三菱自動車工業は、岡山県倉敷市にある水島製作所で生産している軽乗用EV「三菱 eKクロス EV」と「日産 サクラ」を合わせた生産累計台数が10万台に達したことを発表した。2022年5月の生産開始から約2年5カ月で達成した。
日常使いに十分な航続可能距離を実現、実用性の高さも魅力
「三菱 eKクロスEV」と「日産 サクラ」は、三菱自動車と日産自動車の合弁会社NMKVの企画・開発マネジメントにより生み出された「100%電気で走る軽の電気自動車」で、新開発された総電力量20kWhのリチウムイオンバッテリーに最高出力47kW/最大トルク195Nmを発生する電気モーターを組み合わせて、前輪を駆動する。
満充電での走行距離180km(WLTCモード)と、日常使いに十分な数値を実現。バッテリーに蓄えた電気を自宅に給電して家庭用電力として使うことができるのも話題となった。充電ポートは普通充電(AC200V/145A)と急速充電(CHAdeMO)の2つを備え、普通充電は約8時間で満充電、急速充電は約40分で80%の充電が完了する。
車両価格は現在は三菱 eKクロスEVが256万8500円〜313万1700円、日産 サクラが253万6600円〜308万2200円となっているが、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金や自治体からの支援制度、免税措置などにより、場合によってはガソリン車の軽自動車よりも安くなることもあるという。
「三菱 eKクロスEV」と「日産 サクラ」の基本性能は共通で、生産は三菱自動車の岡山県倉敷市・水島製作所で行われているが、安全装備、内外装のデザイン、機能性などにはそれぞれ独自性が与えられている。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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