日産自動車は今年6月末のワールドプレミアが予定される新型「リーフ」のインサイトビデオシリーズ第2弾を公開した。第1弾ではエクステリアデザインなどが公開されたが、今回の第2弾では、新しい電動パワートレーン「3 in 1」や新開発のサスペンションを紹介、パフォーマンス、快適性、効率性がいかに向上したかに焦点が当てられている。このインサイトビデオシリーズは全3回が予定されており、最終第3弾では新型「リーフ」のさらなる魅力が公開され、ワールドプレミアに向かう。
新しい電動パワートレーンやサスペンションなどを紹介
6月3日に公開されたインサイドビデオシリーズ第1弾では、空気抵抗の少ないスリークで大胆なボディデザインや遮熱仕様の調光パノラミックガラスルーフ、広々とした開放感をもたらす室内空間などが公開されたが、今回の第2弾では新しい電動パワートレーンやサスペンション、熱マネージメント機能、そしてより静かで洗練されたキャビンについての詳細が公開された。
注目は新設計の電動パワートレーン「3-in-1」。従来3つに分かれていた主要コンポーネントのモーター/インバーター/減速機をパッケージ化することで、現行モデルより10%小型化し、エネルギー効率を上げることで最大出力160kW、最大トルク355Nmを実現したという。また、パワートレーンのコンパクト化により、空調ユニットをモータールーム内に移設することが可能になり、空間効率や静粛性も向上した。
新型「リーフ」ではサスペンションも改良。リアにマルチリンク式サスペンションを新たに採用して、車体の横剛性が66%向上させ、プラットフォーム「CMF-EV」と高剛性ボディとの組み合わせで、俊敏なハンドリングと優れた乗り心地を両立させている。
また、19インチホイールを装着しながら最小回転半径を5.3mに改善。これはラックアシスト型電動パワーステアリングの改良によるもので、市街地や狭い路地での取り回し性能も向上させている。
新設計の電動パワートレーンやサスペンションの改良、遮音性能の強化により、電気自動車ならではの静粛性が一段と向上。公開情報によれば、時速50km/h程度の通常走行時には、現行モデルより静粛性が最大2dB(デシベル)向上しているという。
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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