いま知るべき時計を1本選び、価値ある魅力を解説するこの企画。今回はロンジンの「ウルトラ-クロン」をご紹介します。
復刻デザインと高振動の先端技術を融合
スイス時計産業で中心的な役割を演じ、2022年に創業190周年を迎えたロンジンは、歴史的に重要な時計の開発のみならず、1914年の高精度ストップウォッチを皮切りに計時の分野でも名を馳せ、世界的なスポーツ競技で公式タイムキーパーとして活躍してきたことは有名だ。その計時技術を腕時計に応用したロンジンは、月差1分、日差2秒の高精度ムーブメントを搭載する初のダイバーズウォッチ「ウルトラ-クロン ダイバー」を1968年に発表する。今回の復刻モデルのルーツである。
最新作の「ロンジン ウルトラ- クロン」は、60年代のヴィンテージデザインと、オリジナルと同様に毎時3万6000回振動のハイビートムーブメントを併せ持ちながら、テンプのシリコン製ひげゼンマイやロンジンでは初のサファイアクリスタルを組み込んだ回転ベゼルなど、随所に先端技術が盛り込まれている点も特色だ。
さらに注目すべきなのは、ムーブメントのみならず時計全体に対して実際の使用状況を想定した精度検査を実施するジュネーブTIMELABのクロノメーター認証を公式に獲得していることだ。いまだに取得ブランドが数少ないTIMELAB認証は、まさに現代の“ウルトラ‐クロン”にふさわしく、時計の価値を一段と高めるものになっている。
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