「語れるトレンドキーワード」をもとに、今季を象徴する〝チェックすべき〞腕時計をピックアップ! 今回のトレンドキーワードは【コンプリケーション志向への高まり】。
機械式時計の魅力のひとつがコンプリケーションと総称される精巧な複雑機構だ。重力による誤差を補正するトゥールビヨン、時刻をチャイム音で告げるミニッツリピーター、各月の日数や閏年を自動調整して暦を正しく表示するパーペチュアルカレンダーなどは懐中時計の時代に開発された古典的な複雑機構だが、これらは21世紀の高級時計にも健在で、愛好家の垂涎の的になっている。
コンピュータを駆使した新しい設計技法と斬新なセンスの導入で、複雑時計が古い殻を脱ぎ捨て大胆に進化。単なる複雑機能だけでなく、日常使いにも耐えるタフさを獲得し始めた。タフでモダンで実用的なコンプリケーションの新時代を象徴する腕時計の傑作選。
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「機械式時計なのに3万円台!?」創業10周年を迎えた“Knot”の代表作がついに進化!機械式デビューに贅沢過ぎる逸品が爆誕しました
1.【エルメス】複雑機構が織りなす〝時間と旅〞のアート作品
Hermès/エルメス アルソー ル タン ヴォヤジャー ¥3,443,000(予価) ※2022年11月発売予定
ケース径41mm、3気圧防水、自動巻き、パワーリザーブ約40時間、プラチナケース×アリゲーターレザーストラップ
斬新な複雑機構によって世界を旅するこの腕時計は、9時位置のプッシュボタンで都市を選び、3時位置のリュウズで針を調整すれば、ダイアルが該当都市のローカルタイム表示になり、都市を変更すれば、時刻表示も自動的に変更。ホームタイムは12時位置の窓の数字で示される。
9時位置のプッシュボタンを押すだけで都市と時刻の変更が簡単に行える。
2.【グランドセイコー】GS初の機械式コンプリケーション
Grand Seiko/グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン SLGT003 ¥44,000,000 ※2022年10月発売予定
ケース径43.8mm、10気圧防水、手巻き、パワーリザーブ約72時間(コンスタントフォース作動時間50時間)、プラチナ950&ブリリアントハードチタンケース×姫路黒桟革ストラップ、世界限定20本
グランドセイコー初の機械式複雑時計。ゼンマイの動力を一定に保つコンスタントフォースと脱進機全体を回転させ重力の影響を平均化するトゥールビヨンを組み合わせている。従来より厳しいGS規格検定に合格したものだけを販売。交換用クロコダイルストラップが付属。
大胆なスケルトン加工が施されたセイコー自社開発による機械式複雑ムーブメント「Cal.9ST1」を搭載する。
3.【H.モーザー】古典から生まれたイノベーション
H. Moser & Cie./H.モーザー パイオニア・シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン ¥11,770,000
ケース径42.8㎜、12気圧防水、自動巻き、パワーリザーブ74時間、SSケース×アリゲーターストラップ
往年のマリンクロノメーターに採用されたシリンドリカル(円筒形)ヒゲゼンマイをH.モーザーが自社で製作し、フライングトゥールビヨンに搭載。暗闇で強く光るグロボライト®製インデックス&ハンドと、12気圧防水のスポーティなケースで日常使いにも不安は皆無だ。
地板はもちろん、自動巻きローターまで徹底的なオープンワークが施された「Cal.HMC 811」。6時位置のトゥールビヨンには立体感のある円筒形ヒゲゼンマイが搭載されている。
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