狙いは3割バッター!? ワイルド路線無視の今まで以上のシンプル&クリーン戦略!
すごいのは割り切りの走り以上にデザインであり“顔戦略”だ。最新ヴォクシーやセレナ、アルファードを見ればわかるように今やミニバンは「オラオラ顔」の時代。
だが開発リーダー蟻坂氏は「調査したところユーザーの3割ぐらいはシンプル&クリーン路線を求める。それならイケるかもしれないと賭けました」と言う。新型ステップ ワゴンは初代をオマージュするような超シンプル箱路線。
特にAIRグレードは顔がシンプルでリアの削ぎ落としを強調するタテ長のラインテールライトも印象的。しかし初期受注2万台超えと狙いは的中!
圧巻のインテリアと11.4インチナビ、ソファのようなシートはまさに部屋だ
新型はインテリアクオリティと見え方にもこだわった。コーナーの高さを揃えて、広くフラットに見せるのと、1列目シートはソフトかつしっかりドライバーの姿勢を支えつつ、2列目、3列目は姿勢を崩しても支えられるソファのようなシートに。
またソフト樹脂を多用し、質感は競合以上に高く、コネクトナビは最大で11.4インチのワイドサイズが選べる。
「家具を意識しました。特に2列目はホールド感以上にクッション性重視。ソファにしなければいけないと」(蟻坂氏)。ホンダ独自のこだわりだ。
【ホンダ ステップ ワゴン】
1996年デビューのFF箱型ミニバンの元祖がホンダ ステップ ワゴン。今回、標準ボディから3ナンバーサイズ化し、全長4.8ⅿオーバー、横幅1.75ⅿに。デザインはシンプル路線へと原点回帰した。パワートレインは従来通りの排気量2ℓのシリーズハイブリッドと1.5ℓターボの2本立て。
¥2,998,600~ お問い合わせ:ホンダお客様相談センター TEL:0120-112010 https://www.honda.co.jp/STEPWGN/
全長×全幅×全高=4,800×1,750×1,840㎜ 車両重量=1,810㎏ エンジン=直列4気筒DOHC16バルブ+モーター 総排気量=1,993㏄ エンジン最高出力=107㎾/6,200rpm エンジン最大トルク=175Nm/3,500rpm モーター最高出力=135㎾/5,000-6,000rpm モーター最大トルク=315N・ⅿ/0-2,000rpm 燃料消費率(国土交通省審査値)WLTCモード=19.6㎞/ℓ *数値はe:HEV AIR(FF)8人乗りモデル
取材・文・写真/小沢コージ 写真提供/本田技研工業
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