浜名湖のそば、静岡県西部を走る通称「天浜線」はグルメの宝庫。各地のローカル線が廃れていく中、天浜線では使わなくなった駅舎を飲食店として再活用することで、盛り上げているのだ。
今回は、1日フリーきっぷを買って、掛川市から浜松市を経て湖西市へ至る、グルメツアーへ出発進行!
CONTENTS
「ガストで“ガチフレンチ”のコース料理!?」1,990円でこの出来は驚き…ミシュラン獲得シェフ監修『至福のフレンチコース』をグルメライターが体験してみた
天竜浜名湖鉄道……通称「天浜線」とは?
前身は国鉄二俣線で、1935年に一部、1940年に全線が開業した。戦争を見据えて、軍需産業が集積していた浜松や、海岸線に近い浜名湖付近が不通になったときのバイパス線として建設されたが、戦後は需要が低迷。1987年に第3セクターの天竜浜名湖鉄道となった。
名称の由来は天竜川と浜名湖から。映画やドラマなど多くの作品のロケ地になっているほか、ラッピング電車や駅のネーミングライツなど多様な企画を行っている。
いざ美食に出合う旅へ!“駅舎グルメ”を巡る
1.【遠江一宮駅】「笊蕎麦 百々や」もり蕎麦
遠江國一宮「小國神社」の最寄り駅で、国登録有形文化財に指定されている駅舎の一つ。
「百々や」はノスタルジックな雰囲気にぴったりの人気店で、そばは「ざる」と「田舎」の2種類のみ。挽きたて、打ちたて、茹でたての風味豊かな甘みのある味わいで、喉ごしも抜群だ。「森の石松」で知られる当地・森町は緑茶の名産地だけに、供されるお茶も実に美味。
1940年の駅開業当時に建てられた木造駅舎がそのまま使用されている。小國神社のほか、あじさい寺として知られる極楽寺も徒歩圏内。
店内も和風の落ち着いた雰囲気。2種類のそばのほか、冷酒やビール、酒肴の焼味噌も。ちょっと一杯が気兼ねなくできるのが、電車旅の魅力だ。
【DATA】
「笊蕎麦 百々や」(ざるそば ももや)
もり蕎麦 ざる ¥850 営業:11:30~15:00(売り切れ次第終了) 休み:月・火曜日(祝日を除く)
2.【天竜二俣駅】「ホームラン軒」中華そば
天竜浜名湖鉄道の本社がある天浜線の中心駅で、機関区を併設している。
「ホームラン軒」は天浜線の駅舎店舗の中でも古株の店。人気の中華そばは醤油のコクと甘みがふくよかで、さっぱりしつつも深みのある絶妙の味わい。いかにも昭和のラーメンという、予想を裏切らないビジュアルながら、味わいはその期待をはるかに上回ってくる。行列も納得の味だ。
国登録有形文化財に指定された、開業時そのままの駅舎の一つ。天浜線グッズが買える「てんはまや」も併設。土日祝には駅弁も販売している。
【DATA】
「ホームラン軒」
中華そば ¥650 営業:11:00~14:00 休み:日曜日
この記事のタグ
この記事を書いた人
MonoMaxの大人版として2018年9月に創刊した『MonoMaster(モノマスター)』。「“遊び心あるモノ・コト”が見つかる」をテーマに、こちらのWEBでは、時計やカバン、ファッション、車から、旅、グルメまで幅広いジャンルの情報をお届け。付録の紹介もしています!
Twitter:@monomaster_tkj
Instagram:@monomaster_tkj
Website:https://tkj.jp/monomaster/
お問い合わせ:monomaster@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする