藤岡 弘、さんのこだわり「実を持って虚となす」とは?【BEAMS特撮部】
無数の資格・免許を持っているのも全ては説得力のある演技のため
藤岡 俳優として「実をもって虚となす」というのが僕の生き方なんですよね。実を知ったうえで虚像をあらわす。実を知っていないといくら映画の俳優としてそういう役を演じてもウソっぽくなって迫力や感動を与えられないんです。例えば、飛行機の免許を持っていないのに飛行機を操縦したり、鍛えていないのにアクションで大男を倒したり。鍛えてもいないのに倒せるわけないだろうと。
演じる側としては、台本に書かれている通りに主演が悪党を倒しているんだからそう演じているだけだって。そう言われればそうなんだけれど、僕にはできないんですよ。実際に倒せるだけの訓練をして、自分が実感してやれれば、それは演技としてじゃなく本当の生々しい実として見ている人は納得するし、緊迫感、迫力が出て、すごいなと思ってくれる。それで僕は陸・海・空・海底まで、乗り物やスキューバダイビングの免許を全部持っていて全部行けるようにしています。僕が資格を多く持っているのはそういうことなんですよね。
アクションとして武道も空手から柔道、棒術、槍術、手裏剣、日本刀、太刀、全部有段、銃も免許取得なんです。それも段を持っている自分が身に付けたから、真剣でも演じられるわけですよ。大河ドラマ『真田丸』で本多忠勝を演じていますが、衣装は本物に近い鉄鎧を着て刀をさげているんです。刃はきっていますけれど本物の日本刀と同じ重さです。そして鉄扇を持つ。全部本物なんですよ。そうすると当時の侍の実感が自分の中に伝わるんですよ。
特撮部 こだわりなんですね。
藤岡 そうですね。全部で30kg近くあって、歩くときに私の鎧だけがガシャンガシャンという。他の人が着ているプラスチックの鎧はカシャカシャという音ですから、迫力が違ってくるんです。
サイン入りポスタープレゼント!
映画『仮面ライダー1号』のポスターを藤岡弘、さんのサイン入りで1名様にプレゼント! ご希望の方は本誌MonoMax4月号「ビームス特撮部」記事より応募方法をご覧の上、ご応募ください!
映画『仮面ライダー1号』
3月26日(土)公開
©2016「仮面ライダー1号」製作委員会©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
■関連記事
動物戦隊ジュウオウジャー5人のプライベートのこだわり教えます!【BEAMS特撮部】
山本涼介さんはスニーカー好き靴好きだった! (靴の収納豆知識あり)【BEAMS特撮部】
竹内涼真さんのガジェット好きは半端ない!【BEAMS特撮部】
この記事のタグ
モノマックスの記事をシェアする