日本中を熱狂させたあのアスリートの、忘れられない思い出の品、今も使い続けている愛用品とは。第5回は日本プロ野球とアメリカメジャーリーグで23年間活躍した剛腕・五十嵐亮太さんが登場します!
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世界を渡り歩いた“速球王”五十嵐亮太さんが登場!
五十嵐亮太
1979年北海道出身。1997年にヤクルトスワローズに入団。最優秀救援投手のタイトルを獲得するなど守護神として活躍。2010年にMLBのニューヨーク・メッツに入団。2013年に日本球界復帰。日米通算で史上4人目となる900試合登板を達成。2020年シーズンを持って引退。
五十嵐さんの最大のリラックス法は“絵を描くこと”
ヌーベルのカラーパステル ほか
「描く道具にはあまりこだわらない」という五十嵐さん。取材日には普段使うことの多い鉛筆、ヌーベルのカレーパステル12色セット、マルマンのスケッチブックB6を持参。ゴッホの「自画像」の模写はメジャーリーグ時代に1週間くらいで描き上げたもの。
やりたいリストを叶える引退後のライフスタイル
日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグで、23年の長きにわたり活躍した剛腕・五十嵐亮太さん。往年のプロ野球ファンには石井弘寿さん(東京ヤクルトスワローズ一軍投手コーチ)とのセットアッパーコンビ、ロケットボーイズの名も懐かしく感じるはずだ。
そんな五十嵐さんがずっと大切にしてきたもの。それは趣味の絵を描くための道具。その腕前は趣味の域をはるかに超えるものだ。
「ゴッホの『肖像画』の模写はメジャーリーグ時代に描いたものです。アメリカにいた頃は野球以外にすることがなくて、気分転換によく描いていました。鉛筆画が好きですが、道具へのこだわりはあまりなくて、パステルや油などなんでも使います。遠征中にホテルの部屋にあるメモ帳とボールペンで描くこともありました。描くことに没頭することで、思考を野球から切り離し、頭をリフレッシュする作業でもありましたね。もちろん、今も描きたいと思ったときに描いています。苦手だった自画像も、やっと満足いくものが描けたばかりなんです!」
2020年シーズンをもって引退した五十嵐さん。実は現役時代から、引退してやることを考えていたそう。
「現役時代はケガにつながることは避けていたので、引退したら、我慢していたことを全部やると決めていました。それで、一番にやったのがスキーです。北海道生まれなので、スキーの夢を見るくらい好きなんですよ。引退後に初めて家族でスキー場に行ったときは、みんなゲレンデに積もった雪を見て大興奮でした。滑るのは久しぶりでしたが、やっぱりスキーは楽しいですね。二番目にやったのがずっと憧れていたバイク免許の取得です。これも教習所に通って大型二輪免許を無事取得しました。ハーレー、トライアンフ、BMW、ドゥカティ……。どんなバイクに乗ろうか考えていますが、風を切って走るのは絶対に楽しいですよね。次はキャンプに挑戦するのもいいですね。山に行ってテントを張って、焚き火をしながら一人時間を満喫する。引退してやりたいことは全部やったつもりでいますが、やりたいこと、興味あることはこれからもどんどん挑戦していきたいです!」
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