本誌の人気長寿連載「BEAMS特撮部」。セレクトショップ「BEAMS」の特撮好きスタッフによって結成されたBEAMS特撮部が、毎回特撮に関わる様々な人・現場に取材を行っています。
今回は『仮面ライダーガヴ』に、甘根幸果(あまねさちか)役で出演中の宮部のぞみさんが登場!
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幸果がメインの回はひとつの転機でした
久芳(BEAMS特撮部) 撮影の合間はどんなことをしていますか?
宮部 待ち時間は、楽しい音楽を聴いたり、好きなことを考えてみたり、楽しそうな人の動画を見たりしています。とにかく明るくなって、少しでも幸果に近づきたいと思って。
久芳 その成果は出てます?
宮部 これまでの私は、きれいな言葉遣いに関する本を読んだりして、そういう言動を心がけていました。例えば、「やばい」ではなく、より具体的な言葉を使おうと思っていたのですが、『ガヴ』の撮影が始まってからは、無意識のうちに「やばい、やばい」と口にするようになりました(笑)。
久芳 役に入り込んでいますね(笑)。そんな幸果がメインとなる7・8話はどうでした?
宮部 いつも明るい幸果が、実はちょっとコンプレックスを持っていたとか、隠れていた部分が出てきて、幸果をもっと深く知れたと思います。幸果が怪人にペンキをかけるシーンがあって、そこで幸果が初めて怒りの感情をあらわにするんです。幸果は人のために怒ったので、理由はとても彼女らしいのですが、「いつも明るい幸果が怒ったらどうなるんだろう?」と悩んでしまって。いつもより難しい芝居でした。
久芳 怒りの感情は普段抑えるものですしね。ペンキも大変でしたね。
宮部 はい。最初は水で練習させていただいたのですが、ペンキのようなものを入れてやってみると、うまくいかなくて、二回やりました。それだけでなく、実はペンキをかけられるシーンも二回やっています(笑)。
久芳 7・8話は宮部さんにとっても大事な回だったんですね。
宮部 本当にそうです。8話で幸果は初めて仮面ライダーを目撃します。そのシーンは、私にとっても初めて仮面ライダーが戦う場面を間近で見る撮影でした。「仮面ライダーに出演してる!」という実感がすごく湧いた瞬間でしたし、幸果が「仮面ライダーだ!」と驚くシーンでは、私と幸果の気持ちは本当にシンクロしていましたね。
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
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お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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