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【初週売り切れ!】“ドンブラ”のヒット作『DXドンオニタイジン』プロデューサーに開発秘話を聞いた!

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MonoMax史上最長寿連載『ビームス特撮部』。本誌記事の増量版をWEBで公開します。
今回は11月9日発売12月号掲載、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の玩具づくりを担当している、バンダイ・寺野 彰さんの回! 初週売り切れになるほどの人気となった『DXドンオニタイジン』の開発裏話を伺いました!

 

株式会社バンダイ トイディビジョン ブランドトイ企画部 企画1チーム 寺野 彰さん
株式会社バンダイ
トイディビジョン ブランドトイ企画部 企画1チーム
寺野 彰さん
『機界戦隊ゼンカイジャー』から、スーパー戦隊のおもちゃの企画・プロデュースを行う。

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動かして遊べる王道の5体合体ロボを作ろうと思いました

久芳(BEAMS特撮部) 『DXドンオニタイジン』のヒット、おめでとうございます。

寺野 ありがとうございます。発売初週は欠品になるほど好調だったのが嬉しかったです。その反面、購入できなかったお客様には申し訳ないと思っています。ここ最近までスーパー戦隊のトイは試行錯誤が続いていました。ゼンカイジャーでも新しいことを試みたんですが好転はせず。そこで、東映様とプレックス(バンダイ玩具の企画デザインを手掛ける会社)さんと相談して、ドンブラザーズでは奇をてらわないものを作ろうと決めたんです。

久芳 確かに王道の5体合体ロボです。

寺野 ストレートにいこうと思いながらも、チャレンジはしています。合体ロボは構造上、可動範囲が狭くなりがちですが、ちゃんと腕や脚を動かして遊べる1号合体ロボを作ろうと思って開発をスタートしました。

久芳 合体ロボは動かないものだという思い込みを見事に壊してくれましたね。

寺野 弊社チームの中でも「合体ロボは動かせないものだよね」みたいな思い込みがありました。ですが、歴史をさかのぼると『百獣戦隊ガオレンジャー』の『ガオキング』などは、変形が凝っていて当時の大人にも刺さる作り方をしていました。また、海外では変形合体して動くロボが普通にあります。それらを指針に、もう一度、動くロボが作れればと思いました。

話題となった異形のデカさは安全に配慮したための産物です

久芳 サイズの大きさも話題です。

寺野 実は狙ったわけではないんです。弊社が作るおもちゃには安全基準があり、それを全部クリアーするには大きくしなければならなかったんです。

久芳 バンダイさんの安全基準の細かさはすごいですよね。このサイズになったのは予想外だったんですか?

寺野 そうですが、試作品を見たとき「このサイズいいな」と思いました。

久芳 デカイは正義ですから(笑)。

寺野 ワクワクしますよね(笑)。

久芳 2号ロボの『虎龍攻神(トラドラゴンジン)』も面白いつくりです。

寺野 『ドンオニタイジン』が王道のヒーローロボなので、2号はあえてその路線から外したものを考えました。細身のロボやフレームのメカなどを参考にしましたね。

久芳 2号ロボが中国風になったのは、どういう経緯があったんですか?

寺野 そもそも『ドンブラザーズ』は桃太郎がコンセプトですよね。東映様と追加戦士と2号ロボについて会議をしたとき、海外で桃太郎と並ぶような物語は何だろう?となったんです。それは西遊記じゃないかと。それを元にして、中国のイメージである竜虎をモチーフにデザインを詰めていったんです。

久芳 和・中ときたから、強化アイテムの『オミコシフェニックス』は洋風になったんですね。

寺野 カブトやシールドをつけて洋風モチーフにしました。音も「日本一!」「世界一!」「銀河一!」みたいに範囲が広がりますからね(笑)。実はオミコシフェニックスは、最初は赤色だったのですが、『ゼンカイジャー』のセッちゃんっぽいということで、ゴールドになりました(笑)。

久芳 お子さんが混乱しますしね(笑)。

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この記事を書いた人

金山 靖

ライター金山 靖

文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。

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Twitter:@kuunelu5963

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