【乗ってみた】GLCってなんですか? メルセデスの本命SUVモデルが誕生!
皆さんは「GLC」と聞いてなにを思い浮かべるでしょうか。国民総生産でもなければ国内総生産でもありません。ましてや DAIGO風のKY式ワードでもありません(笑)。正解は、写真を見れば察しがつくと思いますが、クルマの名前。しかしこのGLC、クルマに詳しくない人はもちろん、クルマ好きでもなんだか聞き馴染みのない車名です。それもそのはず、GLCは今年2月に発売されたばかりのメルセデス・ベンツのブランニューモデルなんです。
「スズキの通好みネイキッド、トライアンフの王道クラシックほか」ひとクセあるけど絶対おすすめ!ジャンル別“プロが今乗りたい大型バイク”7選
この新たな名前を付けられたニューモデルは、従来「GLK」と呼ばれていたSUV(背の高い四輪駆動風モデル)の後継車。「ベンツは名前が複雑!」という意見もよく聞かれるので、ここでちょっと整理しますと、まず同ブランドには基軸となるラインがあります。上位モデルから、Sクラス〜Eクラス〜Cクラス〜Bクラス〜Aクラスと呼ばれ、各クラスに対応して、セダンやステーションワゴン、ハッチバック、クーペ、SUVなどのモデルが設定されています。この「GLC」は、同社のSUVを示す「GL」に、Cクラスの「C」を組み合わせたものとなります。
▲ちなみに、メルセデス・ベンツは輸入車の中でも特にSUVのラインナップが充実しているブランド。右から、最上級のGクラス(軍用車ベースの異端モデル。日本では芸能人やセレブ御用達)、 GLS(旧車名はGL。Sクラス相当のモデル)、 GLE(旧車名はML。Eクラス相当のモデル)、そしてGLA(Aクラス相当のモデル)。
全幅は1890ミリと日本ではちょっと大きめのサイズながら、ステアリングが軽く、よく曲がるので、カーブの連続した道を走行しても不便ではありません。搭載されるパワーユニットは、近年の世界のトレンドに沿った2リッターの小排気量ターボエンジン。アップダウンのきついところでも、力強く、まったくパワー不足は感じられませんでした。もちろん乗り心地も極上です。
デザインは、他車を威嚇するような奇抜さや派手さはなく、いい意味でコンサバティブ。Cクラスをはじめとした現代メルセデスの文法にのっとった品のある佇まいです。日本で扱いやすい右ハンドルで、レーダーセーフティパッケージをはじめとした最新鋭の安全装備も充実、おまけに360度カメラシステムやアクティブパーキングアシストなども完備されています。価格は628万〜745万円と、庶民からしたら高額ですが、この価格に見合った品格と性能を持つモデルです。これくらいのクルマが買える余裕のある人にとっては、後悔のないクルマ選びとなることでしょう。
TEXT/安藤修也(フォッケウルフ)
この記事のタグ
モノマックスの記事をシェアする