2014年に登場したレクサスRCは、レクサスならではのエレガントなデザインとエモーショナルな走りを特徴とする2ドアスポーツクーペ。レクサスRC FはそのRCをベースにV8 5.0Lの自然吸気の高出力エンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルで、レーシングスピリットが注ぎ込まれた“F”モデルでもある。そのレクサスRC/RC Fがマイナーチェンジを受けて登場したが、そのポイントはどこにあるのだろうか。
ホイール締結をハブボルトに変更して走りが進化
ラグジュアリーな2ドアスポーツクーペであるレクサスRCは、日本はともかく、世界的には販売好調。2022年11月時点でRCは世界中の62の国と地域で累計7万4000台を販売、RC Fは世界中の57の国と地域で累計1万1000台を販売している。世界の富裕層から注目を集めるモデルとなっているのだ。
今回の一部改良の大きなポイントは、ホイール締結を「ナット」からより強い締結を実現する「ワッシャ付ハブボルト」に変更したこと。この効果はきわめて大きく、これにあわせてショックアブソーバーやEPS、AVSを最適化、RC Fではバネやスタビライザー、ボディ剛性に至るまで変更し、回頭性と乗心地を大幅に向上させたとしている。もっともこうした車両のセッティングは簡単なものではなく、トヨタ テクニカルセンター 下山を徹底的に走り込み、テストを重ねることで実現した。
レクサスでは「Always On(オールウエイズ オン)」思想の下、レクサスならではの走りの味を磨いているが、それが今回の改良で大きな実を結んだともいう。「Always On」とは、「現状に満足することなく、走りをとことん追求して、つねに手を加えていく」という考え方だ。
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