MonoMax本誌にて好評連載中の「小沢コージの遊べるクルマ」では、自動車ジャーナリスト小沢コージさんが、ただの移動手段として使うだけではもったいない、遊びたくなる魅力を秘めたおすすめの1台を紹介しています。
今回は「王道トヨタ ハリアーを筆頭にRAV4、マツダCX-60、ホンダZR-Vと話題作目白押しの国産SUVのなかで、もしやクラストップかも?」と話す日産エクストレイルをピックアップ!
CONTENTS
「長距離ドライブの相棒になる優秀作」ミズノのドライビングシューズが天然皮革初採用で高級感アップ
小沢コージ
愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務めた。
夢の可変圧縮比エンジンをハイブリッドに!
ここ最近国内マーケットに魅力的なクルマを投入し続けている日産! 昨夏さらに力のこもったニューモデルが登場した。王道トヨタ ハリアーを筆頭にRAV4、マツダCX-60、ホンダZR-Vなど強力作だらけのミディアムSUVクラスに投入した新型4代目エクストレイルだ。
燃費ではトヨタ、ディーゼルパワーでマツダ、電動感では三菱アウトランダーと個性派揃いだがその中でも日産はすごい。独特な電動感が魅力のシリーズハイブリッドe −POWERを研ぎすませただけでなく、発電機用に世界初の可変圧縮比エンジン1.5リッターVCターボを投入。駆動用としては使わないのでもったいない部分もあるが、静粛性と効率を高める効果があり、FFモデルのWLTCモードの燃費はリッター19km台となかなか。トヨタには敵わないがサイズや車重、加速力を考えると十二分だ。
第一の魅力はサイズ感とデザインでこのクラスとしては小さめの全長4.6m台。それでいて身長176cmの小沢が前後シートに余裕で座れるだけでなく、ラゲッジ容量はリアシート位置をずらすと575Lに拡大。取り回しのしやすさを考えると実用性はトップクラスだ。デザインも先代はグローバル化でややタフギアっぽさを失っていたがプラットフォームから一新。流麗な中にもSUVらしい武骨さを取り戻している。
新作VCターボとe −POWERのパワー感もすごい。FFがフロント204PS、e −4ORCEと呼ぶ4WDが瞬間的には前後合わせて300PSレベルの高出力を発揮。これはトヨタハイブリッド以上の加速力で、オマケにe −POWER独自のなめらかさと出足チューニングが楽しい。アクセルを踏んだ瞬間にスッと飛び出し、車重1.8トン前後で全長4.6mのそれなりのボディなのに身軽ささえ感じる走り。燃費は多少劣る4WDモデルでもモードで18㎞/L台でともに予想以上。
最後の驚きはほぼ320万円スタートの価格。一見安くないが全グレードハイブリッドの新作e −POWERでこれは破格。日産はSUVでも本気なのだ。
この記事のタグ
モノマックス2025年1月号のご案内
この記事を書いた人
カバン、財布、腕時計、アパレルなどのファッションアイテムから、家電、文房具、雑貨、クルマ、バイクまで、「価格以上の価値あるモノ」だけを厳選し、多角的にお届けします!
Twitter:@monomaxweb
Instagram:@monomax_tkj
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする