マツダのエントリーモデル「マツダ2」が大幅改良を受けて登場した。「大幅改良」ではあるが、パワーユニットをはじめとしたメカニズムに大きな変更はない。それでもフロントマスクを大胆に刷新し、カスタムを楽しめる新グレードの追加、グレードの個性を明確化するなど、その内容はマツダが「大幅商品改良」と呼ぶのもわかる大規模なものになっている。
EVになった“フィアット600”を試乗レポート、「優雅さと品格が際立つ」マツダの新フラッグシップSUV ほか【クルマの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
エントリーモデルらしく共感が得られるキャラクターに
まずデザイン面では、がらりと印象が変わったフロントマスクに目が行く。これまではマツダのファミリーに共通するイメージのフェイスだったが、今回の変更ではフロントグリルは天地を小さくし、マツダ車のアイデンティティともいうべきシグネチャーウイングをブラックに変更、グリルの大部分がパネルで覆われた新鮮な顔つきになった。
グレード展開は、ユーザーが選びやすいよう、それぞれの個性が明確なものになった。新グレードの「BD」は、自由な発想で自分らしくコーディネイトするためのベーシックな仕様で、BD(BLANK DECK)=ブランクデッキはステッカーなどが張られていない素の状態のことを示している。これは11色のボディカラー、それに合わせて設定される3色のインパネに、ルーフカラー、ホイールキャップカラーを組み合わせて、全部で198通りのカラーコーディネイトを選択できるというもの。
この自分らしくコーディネイトできるBDのほか、スポーティさを強化したふたつの仕様も用意されている。「15スポルト」と「XDスポルト+」は、従来モデルに設定されていた特別仕様車「ブラックトーンエディション」にあたるグレード。MT仕様が引き続き設定されるほか、グロスブラックのメッシュグリル、16インチアルミホイール、黒を基調に赤いラインやアクセントの入ったシートなどの専用装備が設定されている。
さらに「15サンリットシトラス」を設定。これら従来同じ名称で特別仕様として設定されていたグレードで、ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングブレーキレバーを本革仕上げとするなどプレミアム感、質感にこだわり、電動パワーシート、ステアリングヒーターなどが装備されている。
このほかマツダ2には、法人向けのベーシックグレード「15C」「XD」やモータースポーツ参戦ベース用グレード「MB」があるが、この「BD」「スポルト」「サンリットシトラス」の3つのグレードが中心になるはずだ。
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする