MonoMax(モノマックス) Web

モノマックス 人気記事ランキング

最新号のご案内

5月号通常号

5月号通常号

2024年4月9日(火)発売
特別価格:1,280円(税込)

最新号を見る

モノマックス最新情報をSNSでチェック!

  • MonoMax Web YouTubeチャンネルはこちら!
  • MonoMax Web LINE NEWS
  • MonoMax 公式Twitter 毎月豪華プレゼントキャンペーン実施中!
  • MonoMax メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本Web

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

【おしゃれすぎる空間】インテリアのプロ・窪川勝哉さんが“前川國男建築”をリノベして完成させた理想の家とは!?

執筆者:

インテリアスタイリスト・窪川勝哉さんのアトリエのリビング。昭和32年築の家に合わせ、インテリアは同年代のヴィンテージモノを多く揃えている。

この記事の画像一覧を見る(10枚)

“センス”は無限大。だからこそ、果てなきゴールを求めて日頃から自分の感覚を研ぎ澄ましていたいとも思うものだ。MonoMaster3月号特集「MY ROOM STYLEセンスのある空間。」では、部屋作りの達人たちがこだわりを詰め込んだ個性が光る空間を取材。その特集内から3人目のご紹介となるのがインテリアスタイリスト/窪川勝哉さん。その窪川さんが自宅近くに持つアトリエは、1956年築となるモダニズム建築の巨匠・前川國男氏が手掛けた“白鷺住宅”。室内は窪川さん流の大きなリノベーションを施し、同年代のヴィンテージ家具を揃えることでセンスのある空間に仕上がっているのだ。

PROFILE

インテリアスタイリスト/窪川勝哉さん

インテリアスタイリスト
窪川勝哉さん
大学では心理学を学び、卒業後にバンタンデザイン研究所に入学。在学中から空間プランナー赤松珠抄子氏に師事し、インテリアスタイリストの道を歩み始める。2011年に渡英。1年半のイギリス滞在を終え、再び日本で活動を開始する。

曲線の家具を置くことで空間に動きが出る。

MonoMaster3月号特集「MY ROOM STYLEセンスのある空間。」より

モダニズム建築の巨匠・前川國男氏が手掛けた“白鷺住宅”をアトリエとして使用している窪川勝哉さん。
「別荘地にもいろんな物件を見に行っていたんですけど、たまたま近所のこの家が売りに出ていたんです。自宅がすぐ近くなので頻繁に通いやすいかなって思ったのが購入した理由です」
そこからコンクリートブロック造の建物を大幅にリノベーションした。
「自宅は1956年築で、ここは57年築。どちらも天井高が低いから、天井の高い家に住んでみたかったんです。だからこの家は天井を取り払うことから始めたんですよ」
2DKだった前川建築を初代オーナーが1階に和室を増築。窪川さんはダイニングの天井を抜いて大胆な吹き抜けを造り、増築された和室部分をモダンなリビングへと改築した。
「マンションの窓は共用部なのでリノベーションでいじることができないんですけど、ここは戸建だからその辺が自由なんですよ。だから庭に向かって大開口の掃き出し窓を設置することができたんです」
その増築部分には、特徴的な青いカーペットが敷かれている。
「こんなビビッドなコバルトブルーのカーペットを敷く人ってあんまりいないと思うんですよね(笑)。でも古い家にヴィンテージ家具を入れて茶系だけでまとめるのは面白くない。僕は家電メーカーとの仕事も多いから最新家電もいっぱい持っているし、現代の生活において最新家電は絶対に必要なのは十分理解してます」
一方でレトロなインテリアに最新家電を置くと浮くことも周知の事実。また仕事柄、茶色と青は相性がいいということを知っていた。
「イタリアおやじのファッションで、ブルーデニムと茶色の革靴やレザージャケットを合わせるアズーロ・エ・マローネというスタイルがあるんです。インテリアでそれを試したことはないけど、思い切ってやってみたんです」
コバルトブルーのカーペットを敷くことでモダンさがプラスされた。その他にセンスが表れるポイントとは?
「家は直線に支配されるので、曲線でも成り立つインテリアを取り入れているようにしています」

戸建だからリノベーションが自由

前川國男氏が設計したテラスハウスにはこのリビングが存在しなかった。
前川國男氏が設計したテラスハウスにはこのリビングが存在しなかった。

本来、この吹き抜けスペースには四畳半の和室が存在していた。
本来、この吹き抜けスペースには四畳半の和室が存在していた。

中野区にこれだけ広い庭付きの家はなかなかないことも購入の動機。
中野区にこれだけ広い庭付きの家はなかなかないことも購入の動機。

ダイニングテーブルをオーバルにすることで囲んだ人は内側を向いて顔を合わせやすくなり、またテーブルを離れた際には動線も確保しやすい。
ダイニングテーブルをオーバルにすることで囲んだ人は内側を向いて顔を合わせやすくなり、またテーブルを離れた際には動線も確保しやすい。

壁材を剥がすことでコンクリートブロック材が表面化。この建築の特徴でありインテリアのアクセントとなる。
壁材を剥がすことでコンクリートブロック材が表面化。この建築の特徴でありインテリアのアクセントとなる。

2階のベッドルーム脇にはライティングデスクが備わる。
2階のベッドルーム脇にはライティングデスクが備わる。

2階には部屋いっぱいの大きなベッドを設置。
2階には部屋いっぱいの大きなベッドを設置。

撮影/山田真人 取材・文/野上真一(SIESTA PLANET)

この記事の画像一覧
  • インテリアスタイリスト・窪川勝哉さんのアトリエのリビング。昭和32年築の家に合わせ、インテリアは同年代のヴィンテージモノを多く揃えている。
  • インテリアスタイリスト/窪川勝哉さん
  • MonoMaster3月号特集「MY ROOM STYLEセンスのある空間。」より
  • 前川國男氏が設計したテラスハウスにはこのリビングが存在しなかった。
  • 本来、この吹き抜けスペースには四畳半の和室が存在していた。
  • 中野区にこれだけ広い庭付きの家はなかなかないことも購入の動機。
  • ダイニングテーブルをオーバルにすることで囲んだ人は内側を向いて顔を合わせやすくなり、またテーブルを離れた際には動線も確保しやすい。
  • 壁材を剥がすことでコンクリートブロック材が表面化。この建築の特徴でありインテリアのアクセントとなる。
  • 2階のベッドルーム脇にはライティングデスクが備わる。
  • 2階には部屋いっぱいの大きなベッドを設置。

この記事の画像一覧を見る(10枚)

この記事のタグ

この記事を書いた人

MonoMaster編集部

MonoMaster編集部

MonoMaxの大人版として2018年9月に創刊した『MonoMaster(モノマスター)』。「“遊び心あるモノ・コト”が見つかる」をテーマに、こちらのWEBでは、時計やカバン、ファッション、車から、旅、グルメまで幅広いジャンルの情報をお届け。付録の紹介もしています!

Twitter:@monomaster_tkj

Instagram:@monomaster_tkj

Website:https://tkj.jp/monomaster/

モノマックスの記事をシェアする

関連記事

【キッチン掃除の救世主】3年美キープするコーティング剤ほか、コスパ最強のキッチン掃除グッズベスト4『最高の日用品2024年版』

【大ヒット日用品】コスパ最強!暮らしが激変する傑作揃い「ベルメゾンで本当に売れた雑貨」ベスト5

【お風呂掃除の救世主】排水溝の髪の毛、取れない水あか……“あるある悩み”を解消する超コスパグッズベスト4『最高の日用品2024年版』

【洗濯物干しの救世主】取り込みが面倒、フード部分だけ乾いてない……“あるある悩み”を解消する神グッズベスト5『最高の日用品2024年版』

「無印良品」メリットだらけの大ヒット商品、マニアが推す“間違いない”便利ギア ほか【インテリア・収納の人気記事 月間ベスト3】(2024年3月)

世界一硬くなる“ウワサの接着剤”をDIY好きスタッフが試した、ラクすぎる「掃除の救世主」 ほか【便利な日用品の人気記事 月間ベスト3】(2024年3月)

【コスパも最高!】シャツ感覚で羽織れて清涼感がスゴイ! MK ミッシェルクランオムの“大人のウエア”を発見!

本格派か!? 機能性派か!? イオンのスーツ&ジャケパンは三拍子そろった傑作だった!

【手ぶら派の味方】便利でタフでチルできる!グラミチの「最新ボトム」コレクション3選

今月のモノマックス特別付録

【昨年完売!ナンガのコラボ付録が再び降臨!】12個のポケット搭載のショルダーバッグ付録がすごい!

【昨年完売!ナンガのコラボ付録が再び降臨!】12個のポケット搭載のショルダーバッグ付録がすごい!