③日清食品「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」
日清食品「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」¥254(税込)410kcal
日清麺NIPPONシリーズは、地方の関連団体とタッグを組んで日本全国に麺文化を発信するブランドです。今回のカップ麺は横浜市協力ということで地元自治体のお墨付き&横浜家系を最大公約数的に抽出したところが注目ポイントです。この横浜家系は2015年発売。リニューアルを繰り返し今に至ります。
以前、このブランドで横浜家系を定義した「関東の醤油と九州の豚骨をアレンジした〜」という文言がフタに書かれていた時期がありました。今回のフタには「もっちり太麺」「炊き出しとんこつ」ともうみなさんおなじみですよね的なコメントに変化。他の2商品とは違い液体スープ1本です。これが吉と出るかどうか。
見た目は先の2つとあまり変わらないです。具材は若干ほうれん草が多めなイメージ。海苔は吉村家とほぼ同じ大きさと枚数。全体からくるやさしい香りは上品な出汁感すら感じられます。前者2つよりやさ男なイメージ。
麺はもちもち食感がポイントです。ただ前の2商品よりは柔らかい感じがします。油の含有はそこまでではないので、麺とスープの絡み方は前者2つに比べ少し弱いです。が、スープが美味しいので別々で楽しめてこれはこれで無問題です。
他の2商品と比べてスープはマイルドですが、後からくる旨さと出汁の余韻が結構長いです。横浜家系に食べ慣れていない初心者や年齢的にそろそろキツい方にはぜひオススメです。
日清食品「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」
【レビュー】
スープ・・・・・★★★☆☆
麺・・・・・・・★★★★☆
具・・・・・・・★★★☆☆
作りやすさ・・・★★★☆☆
コスパ・・・・・★★★☆☆
【総評】
スープ一本ではどうだろう……的な不安はありませんでした。逆に液体スープのみでこの分厚さを出せるのにスゴみを感じました。正直、家系スープは“中の人”的にはコスト高なんで、この値段でできてるのはスゴいんですけどね。クセが少ないのでちょっとしっかりした味をお求めの方にぜひ。
基本的に「海苔」を食べるタイミングが重要な「横浜家系」。もちろんそれに合わせたスープも含め複雑なアルゴリズムを構築している3者です。今や横浜を飛び出して「家系」は全国に広がっています。その源流の発展はまだまだ続きそうです。
食文化研究家・大和イチロウ
インスタントラーメン専門店・やかん亭代表。即席麺「一日一麺」を掲げ、35年で20,000食を実食。
インスタントラーメン専門店やかん亭
ラーメンマニア・大和イチロウがその足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店。300種類を超えるおいしいラーメンが大集合!
https://yakantei.com/
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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