レクサスは中国・上海で開催されている上海モーターショーで新型「レクサスLM」を世界初公開した。2019年に登場した初代レクサスLMはアルファード/ヴェルファイアをベースとしたラグジュアリーミニバンで、中国市場やアジア地域、北米市場でショーファードリブンMPVとして人気モデルとなっているものの、これまで日本には導入されてこなかった。ただ日本市場でも導入を期待する声が高まってきたことを受けて、新型ではレクサスが公式に「日本での発売は2023年秋頃を予定しています」とアナウンス、大きな話題となっている。さて、新型「レクサスLM」とはどんなモデルなのだろうか。
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ミニバンの枠をはるかに超えたスーパーリムジン
初代LMはトヨタ・アルファード/ヴェルファイアをベースに、レクサスがひときわゴージャスに仕上げた超高級ミニバンで、吸音材を増やして静粛性を高め、上質で豪華な誂えとしたモデル。レクサスではフラッグシップMPVと位置づけていたが、実際にはその範疇を超えて、「ショーファードリブン」「リムジン」として中国市場やアジア地域、北米市場で高い支持を受けてきた。
今回発表された新型LMは、こうしたラグジュアリーマーケットの価値観の変化をうけ、車名が意味する「ラグジュアリームーバー」としての価値や存在意義をあらためて見直し、全面刷新されている。
コンセプトは「素に戻れる移動空間」で、すべての乗員が自然体でくつろげる乗り味と居住空間を作り上げることを目指し、ドライバーは素直で正確な操縦性などにより気を遣うことなく運転の楽しさを実感でき、乗員はノイズや不快な振動を気にすることなく、車内での時間をゆったりと過ごすことができる快適性と機能性を備えているとしている。
現行モデルでは4シーター仕様と3列6/7シーター仕様が設定されているが、新型では4シーター仕様がメインとなると思われる。
新型LMはもはやミニバンの枠を超えたスーパーリムジンで、アルファード/ヴェルファイアのエグゼクティブラウンジに代わる存在となることだろう。ちなみに新型アルファード/ヴェルファイアはこの2代目新型LMをベースに誕生すると言われている。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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