キーンの“名作サンダル”が20年愛され続ける理由に納得／編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.8

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モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回はアウトドア用サンダルの名作、キーンの「ニューポート レトロ」を試しました！

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業界に革新をもたらした“つま先を守るサンダル”

アウトドア好きにとってのド定番といえるキーンの「ニューポート」。盛夏を控えた今、改めてその魅力を味わってみました。

アメリカ・ポートランドのアウトドア・フットウエアブランドとして知られるキーン。私も2000年代前半からその存在を耳にしてからは、その機能性の高さやカジュアルなデザインに注目するようになりました。いいモノを作ろう！という姿勢はガチでありつつ、ストイックすぎない感じがいいんですよね。なにせ、ビーチサンダルでつま先を怪我した友人を見た創業者が、「サンダルはつま先を守ることはできるだろうか？」と思ったことが創業のきっかけですから。特定のプロフェッショナルだけでなく、世界中の誰しもが持つ悩みが出発点だったわけで、そうした身近な視点はキーンの全製品に息づいていると感じます。

こうして2003年に生まれた「つま先を守るサンダル」が、「ニューポート」。つま先を守る「トゥ・プロテクション」は実に革新的でしたし、フィット感もすばらしくて、水辺だけでなくトレイルでも使えるシューズとして人気を博しました。現在に至るまでに複数の派生モデルが誕生してます。特徴を上げると、次のとおりです。

• 「ニューポート」……オリジナル。アッパーは防水ヌバックレザー、フットベッドはマイクロスエードを採用。
• 「ニューポート H2」……さらなる“水陸両用”を目指し、アッパーはポリエステル、フットベッドはEVAに。
• 「ニューポート レトロ」……「ニューポート H2」をベースに、より多彩なカラーリングやグラフィックを落とし込んでいる。
• 「ニューポート スライド」……「ニューポート H2」をベースに、ヒールストラップを省略してスタイドタイプに。

私も「ニューポート H2」を愛用。人生の中で、最も長い期間履いていたサンダルのひとつです。上の写真は、10年近く前に撮影したもの。心の中では「サンダル界の安全靴」と思っていて、今でも水辺のアクティビティやキャンプ、釣りなどで重宝しています。

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