モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回は、高級感満点なヌメ革を使った無印良品の「イタリア産ヌメ革 三つ折り財布」をじっくりチェックしました!
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「無印良品 冬のマストバイ」この出来で6000円以下はすばらしい!“無印の真価を発揮した”インナーダウン/No.1モノ雑誌編集長のお墨付き『コレ買いです』Vol.87
革本来の魅力を引き出したヌメ革がたまらない!
男なら誰しもが憧れるレザーグッズ。見るほどに美しい質感、吸い付くような触り心地、使うほどに味わいを増していく独特のエイジング性……ただそこにあるだけでかっこいいですし、ヴィンテージ感を増していくところにも心奪われてしまうんですよね。
白状してしまいますと、私がそうしたレザーの魅力に初めて触れたのが無印良品のヌメ革財布でした。あれは高校生のとき、地元のおしゃれなデパートに入っていた無印良品のお店で一目惚れし、自分へのご褒美として購入したんです。だんだんアメ色に変化して、どんどん自分だけのモノへと染まっていく……その喜び、今でも覚えています。エイジングレザーに対する私の原点がそこにありました。
無印良品「イタリア産ヌメ革 三つ折り財布」¥7,990(税込) W9.8×H8×D2cm
そして今回ご紹介するのは、「イタリア産ヌメ革 三つ折り財布」。私が衝撃を受けてから30年ほどが経っていますので、その頃とまったく同じというわけではないのですけども、ものすごく魅力的な製品だという事実に変わりはありませんでした。
素材の良さはもちろん、丁寧なコバ処理や美しい縫製も見事!
ひと目見て率直に感じたのが、出来の良さです。今やモノ雑誌の編集長になり、高校生の頃よりモノを見る目は相当に肥えてきたはずですけども、やっぱりいいんですよね。
なんといっても、革のよさです。堂々と商品名につけられた「イタリア産ヌメ革」、本当に頬ずりしたくなるような質感です。キメが整っていてきれいですし、なめし方も革本来の味わいに満ちています。
そして見てください、この規則正しく並んだステッチワーク。ガタつきなく、スラッと一直線に縫い込まれていて、惚れ惚れします。
特筆すべきは、内側の構造です。今作はホックボタンで留める三つ折りタイプなのですが、開いたところにカード室などを設けておらず、面積の広いヌメ革が目に飛び込んでくるんです。無駄を省いた“引き算の美学”を感じますし、ヌメ革の魅力もとことん味わい尽くせる。閉じても開いても美しい。すばらしいです。
また、コバ処理も非常に丁寧。切り目仕立ての場合、コバの仕上げはモノの良し悪しをはかるひとつのポイントです。なだらかに山盛りされ、均整の取れたコバが形成されていて、熟練の技を感じさせました。
シンプルでいて使いやすい設計構造も◎!
無印良品の「イタリア産ヌメ革 三つ折り財布」、作りの面も優秀です。
内側は、札室を1つ設けたシンプル構造。三つ折りされた本体を開くと十分な長さがあるので、一万円札もストレスなく出し入れできます。
個性的なのは、その札室内側の両面を使って合計6つのカード室を設けていること。シンメトリー構造で、札室をパカッと開くと6つすべてのカードを総覧できます。しまっていてもカードの上部が見えやすい設計なので、何のカードを収納しているのかわかるようにもなっています。
外側にはコインケースを装備。横幅いっぱいにレイアウトされているので、収納量も確かです。キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、紙幣や硬貨を使う機会はなくなりませんから、こうしたスペースがあると安心できますね。
無印良品 (左)「イタリア産ヌメ革 キーケース」¥5,990(税込) W11.5×H6.5×D2.5cm、(右)「イタリア産ヌメ革 名刺入れ」¥4,990(税込) W10.8×H7.3×D1.7cm
ちなみに同じ素材を使ったシリーズとして、他に「イタリア産ヌメ革 キーケース」や「イタリア産ヌメ革 名刺入れ」なども展開されています。やはりこちらもシンプルなデザインに上質なイタリア産ヌメ革があしらわれ、レザーの魅力をたっぷり味わえます。
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この記事を書いた人
編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
Instagram:@MonoMax_tkj
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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