電気自動車ならではのデザインの自由度を活かしたエクステリア
ボディサイズは全長×全幅×全高=4880×2030×1670mmで、ホイールベースは3030mm。エンジンを搭載しないためデザインに自由度が高い一方で、ノイズが小さいことから風切り音が耳につきやすくなるため、静粛性やエアロダイナミクスにはとくに配慮されている。
スタイリングは継ぎ目が少ないシームレスなデザインが特徴で、オーバーラップ型のボンネットや格納式のシームレスドアハンドルがそのダイナミズムを強調している。ボンネットはサービス工場でのみ開閉可能で、左フェンダー側面にウォッシャー液補充のためのサービスフラップが設けられている。
インテリアデザインはデジタル感あふれるもので、ダッシュボードをほぼ埋め尽くす大型の曲線的なスクリーンユニット「MBUXハイパースクリーン」を搭載。左右のエアアウトレットはジェットエンジンのタービンを模した形状とし、デジタルとアナログの世界をうまく融合させている。
シートは、「EQE350 4マティック SUV」にはスポーツシート、「メルセデスAMG EQE53 4マティック+ SUV」には、サイドサポートの大きな張り出しを備えたAMG専用デザインのナッパレザーシートが装備される。
サスペンションには連続可変ダンパーとエアサスを組み合わせた「エアマティック」を標準装備。最大10度の操舵角を誇るリアアクスルステアリングや、「メルセデスAMG EQE53 4マティック+ SUV」には前後のアンチロールバーをそれぞれ2つに分割し、両方をアクチュエーターで制御する「AMGアクティブライドコントロール」も備わっている。
先進安全支援システムを含め、こうした電子制御を緻密に素早く行えるのも、電気自動車の利点となる。
なお、「EQE350 4マティック SUV」「メルセデスAMG EQE53 4マティック+ SUV」の両モデルともまずは導入記念モデルの「ローンチエディション」から発売される。
車両価格はEQE350 4MATIC SUVが1369万7000円、メルセデスAMG EQE53 4MATIC+ SUVが1707万円。後者は2023年10月以降に納車が始まる見込みだ。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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