脇下にマチをプラスするなど細部にもこだわっていた!
さて肝心のデザインですが、そこは信頼の無印良品。ここらしいシンプルさが大前提にあって、いつもの服装にすんなり合わせられました。いきなり馴染んだ感覚で着こなせるのって、けっこうスゴイことですよね。ウエストまわりに余裕のあるボックスシルエットや、やや肩が落ちたドロップショルダーといった縫製パターンにも、いまどきなスタイルを感じさせます。やや短めな着丈も好印象。焚き火台を前にしてローチェアに座るときは、裾が長くないほうが収まりがいいですからね。
さらにお伝えしたいのが、脇下にマチを設けていること。クライミングパンツの股下に設けたガゼットクロッチと似た仕様で、このマチがあることでラクに腕を上げ下げできるようにしています。テントのポールを通したり、火に焚べるための薪を割ったり……そうした作業におけるストレスをちょっとずつなくしてくれそうで、ありがたいディテールなんです。
仕様のところですと、両サイドにはシームポケットが装備されていました。アウトドアウエアというと大型のパッチポケットを備えたデザインも多いのですが、こちらは存在が目立たないシープポケットタイプにすることで、無印良品らしいシンプルさを表現しています。財布やスマホを入れたり、手を温めたりに重宝します。
その代わりなのか、内側にかなり大型のポケットがレイアウトされていました。厚手のグローブも余裕で収まりそうです。
薪の位置を動かそうと前かがみになったとき、オープンタイプの胸ポケットだと荷物がポロッと落ちてしまう危険が。その点、このような内ポケットタイプなら転落の心配も少なく、火を相手にした作業も心置きなくできそうです。こうした配慮も無印良品らしいですよね。
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この記事を書いた人
編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
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