アバルトから電気自動車のハイチューンモデル「アバルト 500e(チンクエチェントe)」が登場した。アバルト初の電気自動車で、フィアット500eをベースに、114kW、235Nmのパワフルでレスポンスの優れたモーターと42kWh容量のバッテリーを搭載して、アバルトらしいエキサイティングな走りを実現した。3ドアの「ハッチバック」に加えてオープントップの「カブリオレ」もラインナップする。
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また、この発表を記念し、ローンチエディションの「アバルト500e スコーピオニッシマ(Abarth 500e Scorpionissima)」を200台限定で発売。アバルト500eは、これまでのブランドDNAを継承しつつ次世代のアバルトを象徴するモデルとなる。
日常シーンでの中間加速、立ち上がり加速ではアバルト695をも上回る
今回登場した「アバルト 500e」は、コンパクトな車両サイズを維持しつつ、パワフルでレスポンスに優れたモーターにより、エキサイティングな走りを実現した電気自動車。
フロントに搭載される駆動用モーターは155PSの最高出力と235Nmの最大トルクを発生。駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は42kWhで、WLTCモードによる一充電走行距離は303km(ハッチバック)と公表されている。
このモーターによる走りはとにかく鮮烈で、ガソリンモデルの「アバルト695」に対し、60mm拡大されたトレッド、57:43という理想的な前後重量配分、バッテリー搭載による低重心化により、クイックなハンドリングと安定性を高めることができたことから、日常で走行シーンの多い中間加速および立ち上がり加速のパフォーマンスが大きく向上。
0→100km/h加速は7秒で、「アバルト695」とほぼ同じタイム。20→40km/h、40→60km/h の中間加速では「アバルト 695」より約1 秒も早いタイムを記録するなど、シティ走行において、「アバルト 695」を超えるパフォーマンスを実現した。
アバルトの象徴ともいえるハイパフォーマンスエキゾーストシステム「レコードモンツァ」の音を忠実に再現したと謳われる独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」の搭載もトピック。これはステランティスグループのサウンドデザインスタジオとイタリアのステランティス専任チームがタッグを組み、延べ6000時間以上をかけて開発したこのシステムは、スピードやアクセル開度などとリンクし、アバルトのエンジンサウンドをキャビンに響かせる。
この「サウンドジェネレーター」により、アバルト 500eは他の電気自動車とはまったく異なるドライビング体験を提供する。「サウンドジェネレーター」は、停止時にオン/オフの切り替えが可能となっている。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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