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【正統派セダンを再定義!?】トヨタ新型クラウンシリーズの第3弾「クラウン(セダン)」が登場

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後輪駆動レイアウトのハイブリッド車と燃料電池車を設定

パワーユニットは、「HEV(ハイブリッド)」システムと「FCEV(燃料電池)」システムの2タイプ。ともに後輪駆動車で、クラウンという定番モデルにFCEVという新たな選択肢が加わったこともニュースとなるだろう。

新開発2.5Lマルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載「HEV」は、高い燃焼効率・高出力を両立した2.5L直列4気筒エンジンと2基のモーターで構成されるハイブリッドシステムに、パドルシフト付き10速トランスミッションを直列に配置し、低速域からエンジンの最高出力を使用し、高速域ではエンジン回転数を低く抑えることで、低燃費で静かな走りを実現。エンジン回転数を広範囲で使用できるシステムとすることで、アクセル操作にダイレクトに反応する応答性のいい駆動力を発揮する。

水素を燃料とするFCEVを設定。3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820km走行を可能としている一方、「FCEV」は最高出力182PS、最大トルク300Nmを発生するモーターと、3本の高圧水素タンク、燃料電池スタック、リチウムイオンバッテリーなどを搭載し、1回あたり約3分の水素充電で約820km走行可能となっている。静粛性や加速性能面でのショーファーカーとしての価値に加え、多様なエネルギーから製造可能で地球環境やエネルギーセキュリティに貢献できる水素を燃料とする「FCEV」がクラウンに設定されたことの意味は大きい。また、「FCEV」には大出力の電力を住宅や電気製品に供給できる外部給電機能も備わる。

運転支援システムについては、最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備。「ドライバー異常時対応システム」や「アダプティブハイビームシステム」、先行車やカーブに対して減速とステアリング操作を支援する「プロアクティブドライビングアシスト」が備わるほか、トヨタチームメイトの「アドバンストドライブ」(渋滞時支援)や「アドバンストパーク」(リモート機能付き)も利用可能となっている。

フォーマルユースからパーソナルユースまで、大人の感性に応える全6色を設定ボディカラーは「プレシャスホワイトパール」「プレシャスシルバー」「プレシャスブラックパール」「プレシャスメタル」「プレシャスブロンズ」「マッシブグレー」の全6色。グレード名は、ハイブリッド車/燃料電池車ともに「Z」となる。

■新型トヨタ クラウン(セダン) ラインナップ

Z(燃料電池車):¥7,300,000
Z(ハイブリッド車):¥8,300,000

新型「クラウン(セダン)」は、2023年11月9日よりサブスクリプションサービス「KINTO」(個人・法人)でも取り扱いを開始。自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンスなど、カーライフにかかる諸費用を月額利用料に含めて提供するKINTOでは、月額月々108,130円(税込)から手軽に乗ることができる。

「トヨタ クラウン(セダン) Z [HEV]」スペック

全長×全幅×全高 5,030×1,890×1,475mm
ホイールベース 3,000mm
車両重量 2020kg
パワーユニット 直列4気筒DOHC縦置き+モーター
総排気量:2,487cc
最高出力 136kW(185PS)/6,000rpm
最大トルク 225Nm(22.9kgf・m)/4,200-5,000rpm
駆動方式 FR
トランスミッション 10速AT
メーカー希望小売価格 ¥7,300,000(税込)

「トヨタ クラウン(セダン) Z [FCEV]」スペック

全長×全幅×全高 5,030×1,890×1,475mm
ホイールベース 3,000mm
車両重量 2000kg
パワーユニット FCスタックモーター
燃料 圧縮水素
モーター最高出力 134kW(182PS)/6,940rpm
モーター最大トルク 300Nm(30.6kgf・m)/0-3,267rpm
駆動用バッテリー リチウムイオン
駆動方式 RWD
メーカー希望小売価格 ¥8,300,000(税込)

文/近藤暁史 写真提供/トヨタ自動車

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  • 新型クラウンシリーズの第3弾「クラウン (セダン)」が登場
  • ニューフォーマルという新たな価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマとして開発
  • 鋭さとワイド感を強調する「ハンマーヘッド」と、縦基調のパターンを施した大型台形グリルの「アンダープライオリティ」の組み合わせでフラッグシップとしての存在感を強調
  • ワイド感を強調した横一文字のテールランプを採用
  • ロングホイールベースとボディのワイド化で後席のゆとりや優れた乗降性を実現
  • 広々とした室内空間や癒しを感じる間接照明など、大人の感性を満たすインテリア
  • 後席空間はショーファーニーズに応える最高のおもてなし
  • 新開発2.5Lマルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載
  • 水素を燃料とするFCEVを設定。3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820km走行を可能としている
  • フォーマルユースからパーソナルユースまで、大人の感性に応える全6色を設定

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近藤暁史

ライター近藤暁史

男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!

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