「N」はヒョンデのハイパフォーマンスモデル
今回日本国内導入が発表された「アイオニック 5 N」は、日本再参入の急先鋒となった電気自動車「アイオニック5」の「N」モデル。
「N」モデルとはヒョンデのハイパフォーマンスモデルのブランドで、開発拠点のある韓国の南陽(Namyang)と開発テストの舞台であるドイツのニュルブルクリンク(Nürburgring)にちなんでつけられたという。ちょうどBMWの「M」モデルにあたると考えると理解しやすい。「アイオニック 5 N」は、「N」ブランド初の電気自動車(BEV)となる。
パワーユニットは2基の永久磁石同期モーターを前後に搭載、システムトータルでは最高出力は609ps。最大トルクは740Nmに達し、「N Grin Boost」と呼ばれるブースト機能を使うと650ps/770Nmにまで引き上げられる。
前後のトルク配分は「Nトルクディストリビューション」によってコントロールされるが、ドライバーが任意に設定することもできる。
サスペンションはフロントがストラット、リアがマルチリンクで、Gセンサーと6軸ジャイロセンサーを使った大容量の可変ダンパーを搭載。リアには電子制御式のLSDも装備する。また、最大0.6Gの減速が可能な「Nブレーキリジェン」による回生ブレーキに加え、フロントには4ピストンの大径ブレーキを装備して、強力な制動性能を発揮する。
ステアリングパドルを使った仮想変速によって8速DCTのような加減速ができる「N eシフト」、シフトチェンジと連動して3つの走行サウンドが楽しめる「N アクティブサウンド+」、バッテリー温度を最適化する「Nバッテリープリコンディショニング、走行状況に合わせて最適なパフォーマンスを発揮できるようエネルギーマネジメントする「Nレース」など、パワー強化だけでなく、さまざまな先進デバイスも投入されている。
ただ、この「アイオニック 5 N」の正式発表は6月5日で、予定車両価格は¥9,000,000前後(税込み)とアナウンスされただけで、正確な価格や装備など詳細はまだ明らかになっていない。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
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